ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

根室本線別当賀駅の車掌車

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(写真1 奇妙なほどの静けさが漂う別当賀駅の佇まい。
シリーズ車掌車を訪ねて
 根室本線を根室から釧路へと向かい、西和田駅に続いて別当賀駅(べっとがえき)を訪ねた。
 別当賀駅は、西和田駅から昆布盛駅、落石駅と続き三つ目である。根室駅からなら五つ目。

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(写真2 待合室の内部。使用感がないほどにきれいだった)
 西和田駅同様に、ヨ3500形であろう車掌車を改造して駅舎とし、待合室として使っていた。近年塗り直したものか、内外装ともにきれいに塗装が施され、かわいらしさはあるもののうら寂しさはさほど感じられなかった。また、内部は使用感がないほどにきれいだった。
 なお、この駅では1986年に車掌車を駅舎として使用しているものらしい。また、駅舎の外壁には海抜77メートルの表示があった。地図で見ると、数キロも海岸から離れているようだが、このあたりはほとんど平坦なのであろう。
 周囲は畑で、人家も散見された。ただ、この駅も1日あたりの乗車人員は1人しかないようだ。駅には片側1面1線のホームがあったが、根室行きは日に3本しか列車はなく、ここのホームで乗客を見かけることはまれなことのように思われた。
 なお、この別当賀駅の一つ釧路寄りの駅が初田牛駅だが、ここにはちゃんと駅舎があったものの、周囲を見渡すに何もなく、秘境度はこちらの方が高そうだった。

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(写真3 ヨ3500形車掌車を改造した別当賀駅の待合室)