ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

鹿島線と鹿島神宮

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(写真1 鹿島線の起点香取駅)

水郷地帯を行く短い路線

 鹿島線は、成田線の香取駅と鹿島サッカースタジアム駅間を結ぶ路線。ただし、鹿島サッカースタジアム(旧北鹿島駅)はサッカー試合のあるときだけの臨時停車駅であり、運用上は一つ手前の鹿島神宮駅が終点となる。また、鹿島サッカースタジアム駅で接続する鹿島臨海鉄道も運用上は鹿島神宮駅が始終発となっている。
 6月6日。香取駅。犬吠埼を訪ねた帰途、成田線から乗り換え。香取神宮を模したのか赤い駅舎となっている。ただし、無人駅である。
 鹿島線は、大半の列車が一つ成田寄りの佐原駅が始発。この駅は片面+島式の2面3線のホームだが、上り列車が3番線で、下り列車は1番線となっていた。2番線に発着する列車は日に2本しかないようだった。その1番線から10時22分の発車。

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(写真2 長大橋が連続する路線。これは北浦を渡っているところ)
 発車してすぐに利根川を渡った。長大なトラス橋である。風格のある美しい橋。次が十二橋で、また、常陸利根川の長い橋を渡り潮来。ここで観光客の大半が下車した。人気の水郷巡りであろう。
 高架線だから見晴らしがいい。香取-鹿島神宮間には踏切が一つもないのである。
 続いて延方を経て長い長い橋を渡った。北浦に架かる北浦橋梁で、全長1236メートル。東海道新幹線の富士川橋梁に次ぐ長さである。
 橋を渡るとすぐに終点鹿島神宮。10時39分の到着。全線14.2キロ、わずか17分の短い路線。駅数も5つである。
 鹿島まで来たのだからやはり鹿島神宮にお参り。駅前の坂道を登っていく。5分ほど、登り切ったところで左折すると参道となる。両側に土産物屋や食堂が軒を並べている。
 なかなか立派な神社で、旧官幣大社というから社格も高い。千年以上の歴史があるということである。
  大きな木造の鳥居をくぐるとほどなく朱色の楼門。さらに拝殿となり、その裏手が本殿だった。
 さらに奥宮へと参道が続いている。両側は鬱蒼とした林で、杉や檜の大木が続いている。よく掃き清められており、落ち葉の1枚もない。
 ところで、鹿島は剣聖塚原卜伝の生地として知られ武道に縁が深い。駅から神宮へ向かう坂の途中に卜伝の立派な銅像が建っていた。

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(写真3 鹿島神宮。奥宮へと続く参道)