ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

ペシ岬のカフェの窓辺

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(写真1 ペシ岬のカフェの窓辺)
岬と灯台のある風景 選
 激しく旅情を感じさせるシーンというものがある。
 ペシ岬のカフェの窓辺がそうで、どうしようもない寂寥感と、そして矛盾するようだが幸福感に包まれた。
 ペシ岬とは、船で利尻島に入ってくると出迎えてくれるライオンの頭のようなごつい岬。ペシとはアイヌの言葉で崖を意味するというそのままの切り立った岬で、てっぺんからは正面に北海道の海岸が展望できた。岬には白いずんぐりした灯台があり、おもしろい姿をした岬は、妙に旅情をかきたてられた。
 岬の付け根には、松井久幸さんという写真家が開いているギャラリーを兼ねた喫茶店があって、利尻のすばらしい写真とおいしいコーヒーをいただいたのだった。(2009年10月15日撮影)