ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

竹筋コンクリート福井川橋梁

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(写真1 福井川に架かる松浦鉄道福井川橋梁)
鉄道のある風景 選
 非常に珍しいが、この橋は鉄筋ならぬ何と竹筋コンクリートでできている。
 松浦鉄道の潜竜ヶ滝駅-吉井駅間にあり、福井川に架かるれっきとした鉄道橋。潜竜ヶ滝駅から徒歩5分ほど。
 コンクリート製3連アーチ橋で、橋梁の長さは79メートル。国の登録有形文化財に指定されている。
 戦時下のこと、物資不足のため鉄筋を使わず竹を強度部材として使用したもののようだ。なお、非破壊検査で調べたところ、鉄筋ではなかったが、竹筋であることも確認できなかったという研究結果がある。おそらく内部の竹は風化したものであろう。
 また、この橋はもう一つ珍しいことに、橋自体が緩やかなカーブを描いていた。(2011年3月5日撮影)