ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

日本最西端の岬与那国島西崎

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(写真1 与那国島西崎に建つ西埼灯台)
岬と灯台のある風景 選
 与那国島には、前夜泊まった波照間島からいったん石垣島に戻り、飛行機を乗り継いで向かった。八重山列島は石垣島が中心となっている。
 与那国島は周囲27.5キロと波照間島に比べはるかに大きな島。台湾までは111キロと117キロ離れた石垣島よりわずかだが近い。晴れた日には台湾が見えるらしい。現在でも台湾との貿易が盛んなようだ。
 与那国島では、オートバイを借りて早速西崎(いりざき)を訪ねた。まぎれもなく日本の最西端の岬である。
 急坂を登ったところに突端があり、遮るもののない270度の眺望が楽しめた。ここで、東シナ海と太平洋が分かつ。劈頭に立つと一身に強い風を受けた。「日本最西端の地」の碑があり、西埼灯台が建っている。座標は、北緯24度26分58秒、東経122度56分01秒である。
 なお、与那国島には島の反対側に東崎(あがりざき)という岬がある。断崖絶壁になっており、突端に東埼灯台が建っている。周囲は草原で、放し飼いにされた馬や牛がのんびりと草を食んでいる。特に柵もないようだったが、馬や牛も心得ているのだろう。
 岬の景観や風情からいうと、この東崎の方が西崎よりは情緒があるようだった.。(1999年11月13日撮影)