ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

残波岬(中頭郡読谷村)

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(写真1=東シナ海に面し岬の突端に建つ残波岬灯台)
延々と続く雄大な景観
 沖縄本島ぐるり岬めぐり。
  南端の喜屋武岬からは次に最西端にある残波岬へ向かった。
 途中、摩文仁の丘にある平和祈念公園に寄った。ここで、おびただしいほどの戦没者名が刻まれた平和の礎を前にすると、いつ来ても自然と頭を垂れ手を合わせる。この厳粛な感情は、広島や長崎の平和公園と同じようなものだ。
 さて、残波岬(ざんぱみさき)は、沖縄本島中部の南寄りに位置しており、沖縄自動車道を沖縄南インターで降り、広大な嘉手納基地を抜けてしばらく走ったところだった。
 岬が近づくと、高級ホテルやビーチ、ゴルフ場などが連なり、リゾート地の様相が濃くなった。この日は寒い東京から着いたばかりで温度差が20度もあり陽光がまばゆいばかりだった。
  岬の突端に残波岬灯台があった。一般公開されている参観灯台で、早速てっぺんに登ってみた。すると、この灯台はまさにぎりぎり突端に建っていて、この岬が東シナ海に鋭く突き出ていることがよくわかる。
 しかも、西側が砂浜となっており、高級ホテルのプライベートビーチとなっていて穏やかな海岸線である。

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(写真2 雄大な断崖絶壁が続く岬の景観)
 これに対し、東側は断崖絶壁の荒々しい海岸線で、高さは30メートルもあろうか。それも数キロにもわたって延々と続いており、極めて雄大な景観だ。小さな半島だがこの両岸の極端な変化が面白い。
  灯台は白堊のすらりとしていて姿がよい。1974年の初点でまだ新しい。座標は北緯26度26分28秒、東経127度42分49秒である。平均海面から灯火までの標高は40.03メートル。
 この岬は夕日が美しいことで知られる。それで、この日は時折晴れ間もあり夕日の沈むところを待っていたのだが、もう4時過ぎだというのに太陽はまだ高い位置にある。東京なら陽が落ち始めているところなのだが、沖縄との時差は大きい。そのことはあらかじめある程度は計算していたのだが、次の予定もありシャッターチャンスまで待てなかった。

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(写真3 灯台上から後背地には荒々しい東側海岸線と砂浜の西側海岸線が一望にできる)