ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

デイヴィッド・ロス『世界の美しい灯台』

224基の写真集 灯台の魅力とは、灯台そのものが美しい造型を持つなど興味深い特徴を有していることや、灯台のある場所が独特の景観の中にあり美しい風景となっていることなどであろうか。また、灯台の放つ光そのものにも大きな魅力があろう。 本書は写真…

映画『クレッシェンド』

(写真1 映画館で配布されていたチラシから引用) パレスチナとイスラエル 今も紛争の絶えないパレスチナとイスラエル。永遠に和平の道は開けないのか。 この二つの国の若者たちを集めてオーケストラを結成しようとする物語。奇跡のようなプロジェクトだが…

戸田泰生画『往来』

(写真1 戸田泰生画『往来』) 第88回旺玄展出品作 戸田さんの公募展への出品が続いている。10日ほど前に純展に『山麓』を出品していたばかりだったが、このたびは旺玄展へ出品していた。その2枚の絵の画風がまったく異なることにまずは新鮮に驚くとと…

イ・スラ『日刊イ・スラ』

韓国女性のメルマガ イ・スラは、韓国の若い女性。ソウル在住。27歳。日刊・イ・スラとは、イ・スラが発行するメールマガジン。毎週月曜から金曜まで5日間発行していて、購読料は1カ月1万ウォン(約千円)。これで、学費ローンの返済にあてた。 本書は、2…

シャクヤクとボタン

(写真1 ボタンと似ているシャクヤクの花) カキツバタとアヤメ このごろ咲いている花で違いのわかりにくいもの。 シャクヤク(芍薬)とボタン(牡丹)がわかりにくい。ボタンが先に咲いて、シャクヤクがちょっと遅れて咲いている。なまじ花期が近いからボ…

3年ぶりの同窓会

(写真1 ミニコンサートを演じてくださった左=森知英さんと大津佐知子さん) 在京白堊会盛大に 高校時代の同窓会が3年ぶりに都内のホテルで開かれた。毎年開催してきたのに、コロナの影響で2年続けて自粛していた。 時期尚早の声もあったようだが、コロナ…

『火星の歩き方』

火星とは何か科学的考察 〝地球の歩き方〟は、旅行ガイドブックの大シリーズで、私も外国旅行にはよく携えていったから随分と重宝させてもらった。 そのシリーズに〝火星〟が加わったのかと思ったが、それはさすがに早とちりと思ったものの、読んでみると、…

戸田泰生画「山麓」

(写真1 自身の作品を前に戸田泰生さん) 第51回純展出品作品 上野公園の東京都美術館で開かれていた公募展純展。これまでは毎年秋に開催されてきたが、今年は春の開催となった。大変大きな展覧会だが、今年はコロナの影響か例年よりも少なくて、それでも…

鏑木清方展

(写真1 <築地明石町>=会場で販売されていた絵はがきから引用) 没後50年 東京国立近代美術館で開かれていた。大変な人気ぶりで、日時指定制の入場だったのだが、それでも入場には長い列ができていた。 清方は、近代日本画を代表し、しばしば上村松園と並…

送電鉄塔研究会著『送電鉄塔ガイドブック』

鉄塔ワールドへの誘い 送電鉄塔とは、郊外などで見かけるように長い距離に張り巡らした送電線を中継するための設備。発電所から変電所を経由して送電するために送電線は超高圧となり、送電距離も長いところから送電施設は大型となる。 本書はこの送電鉄塔に…

ご近所の花

(写真1 直径20センチを超すボタンの大輪) 色とりどり咲き乱れ 我が家は、住宅街の一角にあり、1ブロックが約20軒ほど。日頃の散策は往復で約1時間の公園を周回して花などを見て来るのだが、家内がご近所にもきれいな花を咲かせているお宅がいっぱい…

空也上人と六波羅蜜寺展

(写真1 空也上人立像=会場で販売されていた絵はがきから引用) 東京国立博物館で特別展 空也上人立像(重要文化財)は、なかなかユニークな仏像だった。鎌倉中期、運慶の四男康勝の作とされ、遊行中の姿をリアリティたっぷりに表現されている。像高は12…

コーヒー飲み比べ

(写真1 左からネルドリップ、ウエーブフィルター、一般のフィルター) 3種のドリップ式 コーヒーは好きで、毎日朝夕と飲んでいる。コーヒーは必ず自分で淹れる。これは毎朝の日課。 豆はコーヒーミルで挽く。豆の種類や好みに応じて粗挽き、中挽き、細挽…

春爛漫

(写真1 八重紅枝垂の花) 色とりどり咲き乱れ 春が来たなと感じたらもう初夏の暑さだ。このごろの季節はせっかちだ。 花も急ぎたくなるのか、色とりどりの花が一斉に咲いている。まさしく爛漫という様子だ。 桜はソメイヨシノはもう終わって、遅れて咲く八…

砂川文次『ブラックボックス』

(写真1 作品所収の文藝春秋3月号表紙) 芥川賞受賞作 現代の若者が描かれている。ただし、そこに社会に対する破壊はない。文章にも若者特有の暴力はない。しかし、ちょっとしたことですぐに切れる。これが現代の若者特有というならその通りだ。 自転車便…

映画『ひまわり』

(写真1 映画館に掲示されていたポスターから引用) ウクライナ支援上映 第二次世界大戦下、愛し合っていたジョバンナ(ソフィア・ローレン)とアントニオ(マルチェロ・マストロヤンニ)の夫婦。 アントニオは招集されてロシア戦線に出征することになり、ミ…

映画『ドライブ・マイ・カー』

(写真1 映画館に掲示されていたポスターから引用) 難解な映画 西島秀俊演ずる演出家兼俳優家福悠介。ウラジオストックに出張のため成田空港に着いたところ欠航とのこと。やむを得ずいったん帰宅すると、妻は男を連れ込んで浮気の様子。仕方なく静かに家を…

ピアノ教室のコンサート

(写真1 コンサートの模様) 練習の成果披露 ピアノ教室のコンサート(発表会)が練馬文化センターで行われた。毎年この時期の恒例で、1年の練習の成果が披露された。 34人が出演していて、我が家からは4人の孫が出た。6年生(女)、4年生(男)、3…

開館した大阪中之島美術館

(写真1 大阪中之島美術館外観) 超コレクション展 大阪中之島美術館が2月2日開館し、開館記念として超コレクション展が3月21日まで開かれていた。 美術館は、中之島にあり、国立国際美術館の隣り。四角いキューブ状の黒い建物が特徴。京阪渡辺橋から…

交通量多い明石海峡

日本海峡紀行 (写真1 江崎灯台から見た明石海峡。多くの船舶が行き交い、対岸の明石ではビルが海際まで屹立しているのが見て取れる) 大阪湾と播磨灘をつなぐ 紀伊水道、紀淡海峡、鳴門海峡と続いてきた淡路島に関わる四つの海峡巡りの四つ目。 大阪湾と瀬…

渦潮の鳴門海峡

日本海峡紀行 (写真1 鳴門海峡を一またぎする大鳴門橋) 播磨灘と紀伊水道をつなぐ 淡路島は、瀬戸内海の東側をふさぐような位置にある。瀬戸内海は内海であって、東西に450キロ、南北には15~55キロと細長く、古来、畿内と九州を結ぶ重要な海上交…

大阪湾と紀伊水道をつなぐ紀淡海峡

(写真1 淡路島の東端生石鼻から見た紀淡海峡) 日本海峡紀行 紀淡海峡とは、読んで字のごとく、紀州と淡路島の間の海峡である。具体的には、和歌山県和歌山市の田倉崎と兵庫県洲本市の生石鼻(おいしはな)の間を指し、海峡幅は約11キロ。海峡は、大阪湾…

悠久たる紀伊水道

(写真1 紀伊日ノ御埼灯台から見た紀伊水道。晴れていれば対岸にかすかに四国が望める) 日本海峡紀行 紀伊水道――何と悠久たる海峡か。 この水道はかねて一度は渡ってみたいと願っていた。海峡の魅力がすべて揃っているのである。 海峡幅は約40キロ。最狭…

海峡を渡る

(写真1 龍飛崎から津軽海峡越しに北海道を望む) 日本海峡紀行 序文 海峡――何と詩的な響きか。海峡の向こうには何があるというのか。渡らずにはいられない。 日本は、主要4島をはじめ数多くの島々が連なる列島であり、当然、海峡も多くて独特の景観を生み…

ベートーヴェン交響曲第8番

(写真1 ベートーヴェンの第8番が収録されている6人の演奏家のベートーヴェン交響曲全集) 再発見の魅力 再発見などというと、ずぶの素人が生意気だが、実際、なかなかいいのだった。 ここ数ヶ月、毎日、ベートーヴェンのシンフォニーばかり聴いてきた。 …

映画『CODAあいのうた』

(写真1 映画館に掲示されていたポスターから引用) 心温まる家族の物語 漁師の一家。父と母と兄はろうあ者で、妹のルビーだけが健聴者という家族。毎日船を出して漁を営んでいる。ユーモアの絶えない家族で、ルビーは、耳の聴こえない家族のための手話によ…

春だ!春だ!

(写真1 春の女王とでも呼びたくなるようなハクモクレの花) 待ちわびた春 春だ、待ちわびた春がやっと来た。ここからはもう後戻りすることはないだろう。 ハクモクレンが咲いていた。肉厚の花弁が特徴で、高潔な純白さが美しい。紫色をしたシモクレンはち…

ベートーヴェン聴き比べ

(写真1 聞き比べを行ったCD全集。手前がバレンボイム) 第5を7人の指揮者で ここのところ毎日ひたすらベートーヴェンのシンフォニーだけをCDで聴いてきた。ベートーヴェンに交響曲は9曲。それを著名な指揮者ごとに聴き通してきた。 選んだ指揮者は…

フェルメール<窓辺で手紙を読む女>

(写真1 修復後の<窓辺で手紙を読む女>=会場で販売されていた絵はがきから引用) 17世紀オランダ絵画展 東京都立美術館で開かれている。 ドレスデン国立古典絵画館所蔵作品が集められており、目玉は、フェルメール<窓辺で手紙を読む女>。 この<窓辺で手紙…

ウクライナ応援コンサート

(写真1 数千人も集まったコンサートの様子) コバケンとその仲間たちオーケストラ 3月11日、池袋駅西口の野外劇場グローバルリングシアターで行われた。会場は、全席立見による入場無料で、会場には黄色と青色のウクライナの国旗を持った人々が三々五々…