ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

02-03 灯台のある風景

外房の中心勝浦灯台

(写真1 八角形の灯塔が美しい勝浦灯台) 外房の岬と灯台を訪ねて②勝浦灯台 いっこうに雨もあがらず霧も晴れようとしない太東埼灯台を離れて次の目的地勝浦灯台へ。私は途中寄り道したから正確ではないが、勝浦へは太東埼から国道128号線を一直線に南下…

雨と霧の太東埼灯台

(写真1 日中なのに明かりを灯している太東埼灯台の頂部)外房の岬と灯台を訪ねて①太東埼灯台 週間予報を見ていると日曜日は晴れとあった。前日の朝になっても予報は、土曜日からの雨は明け方にはあがるとあったから決行を決めていた。然るに、当日の朝にな…

灯台フォーラム2018

(写真1 盛況のフォーラム会場)灯台ファンの集い 6月30日土曜日、横浜の波止場会館で開催された。私は初めての参加だったが、今年が15回目だということである。 灯台に関する勉強会が目的だが、全国から灯台ファンが約70名も参加していて、灯台の未…

『行ってみたい世界の灯台』

世界の絶景灯台65基 美しいカラー写真で世界65基の灯台が紹介されている。これまで目にすることもなかった灯台が多くてうっとりする。写真には簡単なものだが解説も添えられているから、なるほど行ってみたくなる魅力があった。 それにしても世界にはい…

美しさ第1等の日立灯台

(写真1 古房地公園に建つ日立灯台)常磐の岬を訪ねて②常陸の灯台 磐城の塩屋埼灯台を訪ねた帰途は途中下車して常陸の日立灯台に寄った。磐城も常陸も旧国名だが、ひっくるめて常磐と遣う方が多いかもしれない。 いわきから上り列車に乗ると、ほどなくして…

4度目の塩屋埼灯台

(写真1 薄磯海岸から見た塩屋埼灯台)常磐の岬を訪ねて①磐城の灯台 気象情報を睨みながら梅雨の晴れ間を縫って常磐の岬巡りに出かけた。 6月14日。初めに磐城の灯台塩屋埼灯台へ。 常磐線の特急ひたち3号を終点いわきで下車。10時23分の到着。始発…

陸中黒埼灯台

(写真1 朝日に染まる陸中黒埼灯台の美しいシルエット)日本の灯台50選 陸中黒埼灯台を訪ねた。岩手県下閉伊郡普代村所在。陸中海岸の北東部に位置し、三陸復興国立公園に属し、太平洋に面する。 黒崎へは、宮古から三陸鉄道北リアス線で北上した。4月1…

丹後半島最北端経ヶ岬灯台

(写真1 展望台から遠望した経ヶ岬灯台)白堊の第1等大型灯台 このたびの丹後半島の旅では、丹後半島最北端の経ヶ岬を踏破した。京丹後市所在。旧町名なら丹後町である。もとより京都府すなわち近畿地方の北端に位置する。 経ヶ岬へは丹海バスに半島を海沿…

黒潮の表玄関 足摺岬

(写真1 展望台から見た足摺岬とその灯台)四国最南端の美しい灯台 足摺岬。何と詩的な響きであろうか。 1月12日、高知からは足摺岬を目指した。JR土讃線から土佐くろしお鉄道中村・宿毛線に直通する特急しまんと1号中村行き。高知8時20分発。 窪川…

強風の渥美半島突端伊良湖岬へ

(写真1 波打ち際に建つ伊良湖岬灯台)欠航で三河湾渡れず 豊橋鉄道渥美線で伊良湖岬を目指した。ただ、鉄道は長さ50キロある渥美半島の中間あたり三河田原駅が終点で、その先はバスとなった。ここでバスを待つ間昼食を取ろうとしたが、駅前に食堂もコン…

雄大な越前岬灯台

(写真1 越前岬灯台全景)大きなこぶが日本海に張り出した岬 立石岬からの帰途は、越前岬へ向かった。敦賀半島を南下していったん湾奥の敦賀港まで戻り、敦賀湾を回り込むように北上した。途中、敦賀半島が対岸に見えたが、立石岬灯台ははっきりとは視認で…

敦賀半島最北端の立石岬灯台

(写真1 敦賀半島最北端に建つ立石岬灯台)若狭湾西側に突き出た半島 このたびの北陸旅行では、まず初めに立石岬を訪ねた。 立石岬は、福井県敦賀市所在。大きくは若狭湾の西側に小さく突き出た敦賀半島にあり、その突端で立石岬灯台が敦賀湾を守っている。…

フリーマガジン『灯台どうだい?』

(写真1 『灯台どうだい?』直近6号分)灯台マニアの崖っぷちマガジン フリーマガジンである。フリーマガジンといえば、フリーペーパーも含め広告料収入でまかない無料配布しているものが大半だが、このマガジンの特徴は広告を一切取らず無料配布を貫いて…

不動まゆう『灯台はそそる』

灯台に寄せるほとばしる愛情 著者は灯台女子であり灯台マニアだと自ら名乗っているが、いやはや灯台に寄せるほとばしるほどの愛情が素晴らしい。灯台に関する知識も深くて、ちょっと古い表現になるがまるで灯台博士だ。 内容的には、灯台マニア養成講座であ…

境線で行く地蔵崎と美保関灯台

(写真1 美保関灯台。手前の建物が現在はビュッフェになっているかつての吏員退息所)島根半島 岬と灯台巡り② 島根半島の西端にある出雲日御碕灯台を見学した翌日は半島東端に位置する地蔵崎の美保関灯台を訪ねた。 岬への起点は米子駅。山陰本線の主要駅で…

日本一背の高い出雲日御碕灯台

(写真1 すらりと日本一背の高い白亜の出雲日御碕灯台)島根半島 岬と灯台巡り① 先週は出雲に旅行した。島根半島の岬と灯台巡りが楽しみ。 島根半島とは、日本海に面し東西に長く横たわる半島で、南側は宍道湖であり中海である。東西に65キロ、南北はとこ…

東京湾の玄関観音崎灯台

(写真1 東京湾を照らす観音埼灯台)三浦半島 岬と灯台巡り② 剱埼灯台に続いて観音埼灯台を訪ねた。 京浜急行を三浦海岸駅から堀ノ内駅まで戻り、乗り換えて浦賀駅で降り立った。なお、品川方面から来て堀ノ内-浦賀間はわずかに3.2キロ、間に二駅があるだ…

浦賀水道の入口剱埼灯台

(写真1 三浦半島の東南端に立つ剱埼灯台)三浦半島 岬と灯台巡り 先日のこと、三浦半島の岬と灯台巡りを楽しんだ。何度も行っているしわざわざ出かけるほどの距離でもないが久しぶりではあった。 三浦半島は東を東京湾、西を相模湾に面し、東京から電車で…

龍飛崎 鋭く津軽海峡に突き出る

(写真1 龍飛崎の突端から津軽海峡を望む)演歌の似合う岬と灯台 このたびの津軽海峡旅行では、本州側では下北半島大間崎に続いて津軽半島龍飛崎を目指した。この間に、北海道側では函館湾をにらむ葛登支岬灯台を訪ねていたから、津軽海峡を挟んで本州、北…

本州最北端下北半島大間崎

(写真1 大間崎の沖合600メートルの小島弁天島に建つ大間埼灯台)本州-北海道最短距離 田名部にあるむつバスターミナルから下北交通バスで下北半島を北上していくと約1時間30分で目指す大間崎に到着した。9月3日。 バスを降りると、土産物屋などが…

葛登支岬灯台をついに踏破

(写真1 灯火を灯し始めたばかりの葛登支岬灯台)函館湾の入口を照らす 函館で大間からのフェリーを下りてちょっと強行軍だったがその足で葛登支岬へ向かった。函館のフェリーターミナルは幸い五稜郭駅が最寄り駅で、フェリーが遅れたこともあって函館駅ま…

津軽海峡を渡る

(写真1 大間フェリーターミナルで出港準備中の津軽海峡フェリー大函丸)大間~函館をフェリーで 前夜泊まった八戸から大湊線、下北交通バスなどを利用して下北半島をひたすら北上、大間からフェリーに乗り津軽海峡を渡った。 かつては津軽海峡はそれこそ渡…

霧多布岬は今日も霧

(写真1 今日も霧が立ちこめた霧多布岬)深い情感の岬 道東の岬めぐり。納沙布岬からは花咲岬を訪ねた。ところが、いくら探しても灯台が見当たらない。カーナビにも出てこない。かつて一度訪れたことがあったのだが、情けないことに道順を忘れてしまったら…

納沙布岬霧にむせぶ

(写真1 霧にむせぶような納沙布岬灯台)日本最東端の岬 岬好きにとって難敵は、雨でも風でもなく雪でもない。それは霧で、それも薄くかかる分には幻想的でさえあって風情があるのだが、深い霧になってしまうとすべてを閉ざしてしまってはなはだ困る。何日…

知床岬へついに

(写真1 知床岬の突端。平坦な台地上になっており、後背の高台に灯台がのぞいている)海路訪ねる ついに知床岬をこの目で見た。船上から眺めただけだが圧倒的感動だった。岬好きとしてはどうしても訪ねたい岬なのである。 踏破したとはいかないところがやや…

銚子電鉄で行く犬吠埼灯台

(写真1 波浪が岩礁に砕け散る犬吠埼灯台。南側から見た風景)魅力満点第一等の灯台 犬吠埼-何と詩的な響きであろうか。 犬吠埼には銚子電鉄で向かった。6月5日。銚子駅から18分、犬吠駅下車。しゃれた駅舎。銚子電鉄の名物ぬれ煎餅のほのかな香りが漂…

土橋章宏『文明開化 灯台一直線』

灯台の父ブラントンの足跡 物語の主人公はリチャード・ブラントン。明治初期に灯台建設にあたった英国人技師である。ブラントンが日本で建設した灯台はその数26とされ、今日では「日本の灯台の父」と尊称されている。日本が高給をもって招聘した初めてのお…

旅情誘う足摺岬

(写真1 台風に直撃され激浪に洗われる足摺岬)岬と灯台のある風景 選 数多い日本の岬の中でも旅情の強い足摺岬。言葉の響きからしてロマンティックだ。 高知県南西部土佐清水市にあり、四国最南端に位置する。土佐くろしお鉄道中村駅からバスで約1時間4…

早春の塩屋崎へ

(写真1 岬の北側、薄磯海岸から見た塩屋埼灯台)東日本大震災で被災した灯台 塩屋崎を訪ねた。東日本大震災からちょうど6年。塩屋埼灯台は大型灯台としては唯一であろう被災し一時灯りが消えた灯台である。 岬は福島県の南部、いわき市にある。3月9日。…

日本最西端の岬与那国島西崎

(写真1 与那国島西崎に建つ西埼灯台)岬と灯台のある風景 選 与那国島には、前夜泊まった波照間島からいったん石垣島に戻り、飛行機を乗り継いで向かった。八重山列島は石垣島が中心となっている。 与那国島は周囲27.5キロと波照間島に比べはるかに大き…