ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

森知英ピアノリサイタル

f:id:shashosha70:20210307125637j:plain

(写真1 演奏を終えた森知英さん)

久しぶりのコンサート

 コロナの影響は様々なところに及んでいるが、演奏会もその一つ。とにかく人の集まることは避けなければならないから大変だ。
 ピアノのコンサートも同様で、私は森知英さんのファンだから、毎年三つか四つほども森さんの演奏会に出かけていたが、この一年間はついに一つも開催されなかった。
 今年も、緊急事態宣言が延長に次ぐ延長でコンサートの開催はやりにくい局面にあるが、このリサイタルは規模を縮小し、感染予防対策を徹底して開催にこぎ着けたようだった。
 3月6日、雑司が谷音楽堂。こぢんまりとしたホールだが、音響効果も良くて評判のいいところ。ピアノはスタンウエイだった。
 曲目は、演奏順にメンデルスゾーン「無言歌集より甘い思い出、ヴェニスの舟歌、デュエット」「厳格なる変奏曲」、バッハ「半音階的幻想曲とフーガ」、ショパン「舟歌、前奏曲、バラード第3番」、リスト「二つの伝説」。
 森さんの演奏はいつでも力強いのだが、1年ぶりのリサイタルとあって、まるでたまっていたエネルギーを吐き出すようにいっそう力強いものだった。
 メンデルスゾーンは流麗で豊かな表情が感じられた。ショパンはショパンらしく、リストの曲も小鳥のさえずりが美しく、いずれもピアノの独奏曲として難曲ばかりだったが、円熟味の増している森さんらしい素晴らしい演奏だった。ただ、全般に小曲が多かったものの、レベルの低いファンである私にはちょっと難しかった。

f:id:shashosha70:20210307125820j:plain

(写真2 会場の雑司が谷音楽堂)