(写真1 丸ビル1階の会場の様子)
障がいのある子どもたちの絵画コンクール
東京駅の正面、丸ビル1階の特設会場で開かれていた。何気なく寄ったのだが、あまりの作品の素晴らしさに感嘆した。会期の最終日だった。
三菱地所グループの主催で、今年が19回目。展覧会は昨年11月から全国9都市を巡回してきて東京が最後だった。
今回は、全国から1140の応募があり、審査会を経て51作品が選出され、展覧会でこの入賞作品が展示されていた。入賞者の顔ぶれを見ると、3歳から18歳に及んでいて、全国各地に広がっている。私自身は今回初めて知ったが、定着したイベントのようだ。
会場に入ってすぐに感じたのはその色彩の豊かさと独創性。それと観察力。どういう教育を行っているものか、熱心ですぐれた指導者がいるに違いない。
作品を見る限りことさらに障がいのある子どもたちと断る必要などまったくない。障がい者というと、障がい者にしてはといった具合に、色眼鏡で見がちだが、そのような先入観は全くの間違いで必要のないことと教えてくれる。あまりにも明るい作品が多くて、子どもたちに屈託は感じられなかった。
ここに作品を寄せた子どもたちはどのような障がいを持つのか知るすべはなかったが、少なくとも、絵で表現するということではすべての子どもたちの中ですぐれているのだろうと思われた。
作品を一通り見て回って足が止まったのはすとーんりりあん(14歳、東京都)の<けしきのパズル>。どのようなパズルが組み立てられるものか挑戦してみたいと思わせられたし、様々な景色が思い描けるようで素晴らしいものだった。
(写真2 すとーんりりあん<けしきのパズル>)