ABABA’s ノート

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サトヱ記念21世紀美術館

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(写真1 彫刻が立ち並ぶ美術館の外観)

彫刻と絵画と庭園と

 埼玉県加須市所在。東武伊勢崎線花崎駅から徒歩約20分。平成国際大学と道を隔てて向かい合っている。同大はスポーツで鳴らす埼玉栄高校や花咲徳栄高校などを擁する佐藤栄学園の運営で、美術館は公益財団法人の運営だが、美術館もどうやら同じグループに属するようだ。開館20年とある。
 和風の住宅のような構えの門を入ると、広々とした日本庭園が広がり、おびただしい数の彫刻が屋外展示されている。
 美術館は平屋建て。入ると広々としたホール。多数の彫刻が展示されている。ロダンの作品が多い。また、舟越保武や佐藤忠良があり、日本の代表的な作家の作品が並んでいた。この中では、舟越保武の<婦人像>(1985)や<Miss G>(1984)が断然良かった。
 展示室には常設展示室と企画展示室があり、常設展示室にはヴラマンクやシスレーの作品が多く見られた。
 屋外展示は、庭園を巡るように配置されており、この日は冬枯れだったが四季折々の風景が楽しめそうだ。
 展示されている彫刻には舟越保武の<杏>があった。舟越の代表作の一つで、すっきりと立つ気品ある少女が美しい。手に杏を持っている。(2021年1月22日取材)

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(写真2 屋外展示の舟越保武<杏>)