ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

秋葉原に〝駅ピアノ〟

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(写真1 秋葉原駅の駅ピアノの様子)

構内で自由にピアノ

 JR秋葉原駅中央口改札内コンコースに〝駅ピアノ〟が置かれていた。
 駅ピアノとは、駅構内に設置されているピアノのこと。通行者はだれでも自由に弾くことができるのが特徴で、パブリックな空間に置かれたストリートピアノの一つのカテゴリーであり、空港にあれば空港ピアノという具合。
 このたびの秋葉原の駅ピアノは、楽器屋が仕組んだイベントのようで、11月末日までの一週間という期間限定だった。
 たまたま目撃した場面では、男子小学生に続いて女子高校生が弾いていたが、プロの卵かと思うほどに上手なもので感心した。この日は休日の昼下がりでもあったから、足を止めて聞き入る人の姿も少なくなかった。
 NHKBSに駅ピアノの様子を伝える番組があるのだが、世界の主要都市に置かれた駅ピアノが紹介されている。通りがかった人がそれこそ自由気ままに弾いている。職業も年代も様々な人々が気軽にピアノの前に座っている。必ずしもピアノを本格的に習ったという人の方が少ないようだが、好きな曲、思い出深い曲を情感たっぷりに弾いていて興味深い。
 日本ならピアノ教室で習ったとでもいうような曲が多いのだろうが、外国では、ジャズあり、映画音楽あり、などと様々で感心する。自己流が多いようだが、それだけにピアノが生活に溶け込んでいるように思われる。
 このたびの秋葉原の駅ピアノは、残念ながら期間限定のイベントだったが、この際、是非、駅ピアノを常設してもらいたいものだ。(2020年11月28日取材)