(写真1 見事なニシキギの紅葉)
うれしい小春日和
晩秋といえばどこかしらもの悲しさにもつきまとわれるが、うれしいのは小春日和。体を伸ばして大きく深呼吸をしたくなる。
小春日和なら散歩の足も伸びるが、紅葉がどんどん進んでいて美しい色彩を見せている。思わず目を見張るほどの見事な紅葉はニシキギ(錦木)。紅葉が見事なのでこの名がついたようだ。大相撲の関取に錦木のしこ名をつけた力士がいるが、いいしこ名をもらったものだ。
(写真2 燃えるようなヤマモミジの紅葉)
ヤマモミジが真っ赤に燃えていた。そもそも紅葉とは木の葉が赤く変わることだろうが、カエデの紅葉があまりに見事なので、紅葉=もみじとなったものではないか。
ほかに紅葉といって思い浮かぶのはドウダンツツジやミズキ。ナナカマドもそうだが、これは関東では見ることが少ない。函館では街路樹になっていて、晩秋には街中が真っ赤に染まる。何でもナナカマドは燃えにくく火に強いのだそうで、大火に見舞われた函館では、それでナナカマドを積極的に街路樹に植えたのだという話を聞いたことがある。
キク(菊)も晩秋の風物詩だ。好事家の多い花で、あちこちで丹精込めた花を見ることができる。近所のお宅では7月くらいからもう菊づくりが始まっている。品評会などの多いのも菊で、菊花展なども神社の境内などで開かれていて競っている。
(写真3 見事なキクの花)