ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

釜山の影島灯台

シリーズ 世界の岬と灯台紀行

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(写真1  遠く対馬を望む影島灯台)

対馬を望む太宗台

 影島(ニョンド)は、釜山湾の島。釜山港を形作っている。釜山大橋や影島大橋などで釜山市街地と結ばれている。
 影島の南端にあるのが太宗台(テジョンデ)。広大な公園になっていて、先端にある影島灯台は対馬海峡に面し、遠く対馬を望める。
 太宗台には、釜山駅からバスが出ている。ただ、地下鉄の最寄り駅は釜山駅から二つ目の南浦だが、不慣れな外国の都市でバスを利用するのはややこしいもの。とくに途中の停留所からの乗車は要注意。だから、私はさほど離れていない場合はできるだけ始発から乗るようにしている。約40分。

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(写真2 美しい太宗台公園。モクレンが咲いている)

 太宗台公園には、遊園地や展望台、灯台などがあるが、幸い、園内はバスで巡れるようになっている。ただし、とても美しい公園だし、四季折々の花が咲いているから、歩いて回るのがいい。

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(写真3 断崖絶壁に建つ影島灯台)

 島の南端にあるのが影島灯台。太宗台灯台とも呼ばれているようだ。展望タワーといった様子で、展望台の上部が灯台になっている。白塔形の高さは35メートル。灯台の初点は1906年で、現在の灯台は2代目のようだ。海食崖によるもののようで、100メートルを超すか、切り立った断崖絶壁になっていて、荒々しい景観だが、はなはだ眺望がいい。
 眼前は朝鮮海峡あるいは対馬海峡で、対馬とは56キロの距離。天候に条件がそろえば対馬も見えるという。

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(写真4 釜山駅)