ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

四万十川と予土線

シリーズ 川は鉄路の友だち

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(写真1 予土線車窓の名物は四万十川にかかる沈下橋)

トンネルと鉄橋の連続

 川は鉄路の友だちである。
 鉄道は川に沿って敷かれている。川は自然の地形に沿って流れているから、川に沿えなくなると、線路はトンネルで抜け、橋で渡る。車窓に川を眺めながら進む鉄道旅は楽しい。町はまた川に沿って生まれているし、時に川はしばしば境になり国を越える。日本は川に沿った路線が多いから様々な表情を楽しむことができる。
 四万十川は、高知県の西部を流れる。全長196キロは四国内で最長。不入山に発し、土佐湾に注ぐ。日本三大清流の一つとして知られる。
 並行する路線は予土線。土讃線の若井から予讃線の北宇和島を結んでいる。全長76.3キロ。

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(写真2 予土線の中間あたり土佐大正駅)

 予土線が四万十川と並行するハイライトは、土佐大正-江川崎間であろう。しかし、予土線は左窓から右窓へまた左窓へなどとしばしば車窓からのながめを変える。頻繁にトンネルをくぐり川を渡っているのである。
 楽しみは沈下橋。増水に備えて欄干の付いていない独特の構造の橋で、四万十川の名物である。沈下橋はこの先もたびたび車窓を豊かにしてくれる。
 途中、半家(はげ)という面白い読みの駅が出てくる。

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(写真3 髪の薄い人なら怒りそうなハゲ)