ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

夏のユリ

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(写真1 タカサゴユリ)

凜として美しく

 コロナが流行しだしたころは、専門家の解説では、コロナは暑さに弱いといっていなかったか。だから、夏になれば下火になるといい、第二波は晩秋に来るとも。しかし、感染者数だけからすればすでに第二波が訪れているように思われる。
 そのことはともかく、遅かった梅雨がやっと明けたと思ったら、一気に猛暑が続いている。旅には出られないし、家にいては暑いだけだし、まことにやりきれない。
 朝の散歩は、少しでも涼しいうちにと思い5時には家を出ている。ただ、8月も半ばになって朝日の昇るのがやや遅くなったように感じられる。もう秋が近づいているのである。
 この時期、木に咲く花はまことに少ない。花も夏の暑さは苦手なのであろう。元気なのはサルスベリくらいなもの。フヨウも咲き出している。
 ユリの花が咲いている。ユリは種類が多いようで、長い期間にわたって入れ替わり立ち替わり咲いている。
 最近見かけるのは、まず、タカサゴユリ。テッポウユリにも似ているが、正直その違いはわからない。タカサゴユリの方が少し大ぶりかもしれない。台湾原産で、高砂族にちなんで高砂百合とよばれるようになったともいわれる。シンプルだが、凜とした美しさがある。

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(写真2 カノコユリ)

 可憐に群がって咲いているのはカノコユリ。鹿の子模様から連想して名づけられたらしい。

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(写真3 これはオニユリ)

 これはいかにも夏に強そうなオニユリ。斑点が特徴だ。
 これら3種とも7-9月が夏期だが、このいずれも香りは弱い。初夏に咲いていたカサブランカのような派手さはないし、香りも強い芳香を発するカサブランカなどにはかなわない。