ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

ウェーブフィルター

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(写真1 特徴のあるウェーブフィルター。ドリッパーにフィルターをセットした状態)

味がストレートに出る

 コーヒーは好きで、毎日、朝食後と夕方に飲んでいる。コーヒーを淹れるのは私の役目。テレビでコーヒーの出てくる場面などを録画し繰り返し見て探求している。
 コーヒーは、豆を購入してきて自分で挽いている。このため、自動のコーヒーミルを使っている。以前は手動だったが、自動のミルは粉の粗さを15段階にまで設定できるし、ミルの時間も断然短い。
 さて、挽いた粉をどうやって抽出するか。ペーパードリップで淹れている。ネルドリップもやってみたが、難しくて期待したほどの味にはならなかった。
 それで、手入れも簡単だし、ペーパードリップにしたのだが、これには底が台形になったドリッパーを使い、そのためのフィルターを使っていた。
 元来が、ミリ単位、グラム単位でこだわるような性分でもなし、そうは言っても、大雑把でも、うまいコーヒーが飲みたいとは思う。
 しかし、ペーパーフィルターを使ったドリップは再現性が悪い。豆の量なのか、挽く粗さ加減なのか、お湯の温度、淹れる時間、淹れ方、それぞれを少しずつ変えて試している。
 そんな折、世界のバリスタが競う世界選手権でチャンピオンになったという日本人バリスタが、テレビでおいしいコーヒーの淹れ方というデモンストレーションを行っていた。
 そこで紹介されていたのがウェーブ状のフィルターったのである。初めて目にしたのだが、とても良さそうだった。もちろん、デモを行っているバリスタの実力によるところが大きいのだろうが、解説を聞くと魅力もありそうだ。
 それで、早速、購入してみた。ウェーブフィルターとフィルターとセットになるドリッパーという組み合わせである。これにサーバーもセットになっていた。ドリッパーの底は平らになっている。
 何度か試したあと、従来の台形状のフィルターと、ウェーブフィルターと2種類を同時に使い、同じお湯、同じ豆、同じ粗さ、同じ豆の量で同じ抽出量という具合に全く同じ条件で同時に淹れてみた。
 このコーヒーを三人のモニター(妻と娘=いずれもコーヒー好き)に飲んで貰った。そうすると、その感想は次の通りだった。
 ウェーブフィルターでは、豆の味がストレートに出ている。酸味が強調されている。雑味は少ない。
 これに対し、台形状フィルターでは、味に含みが感じられる。まろやか。
 あまり違いは感じられないという意見もあり、毎日飲むなら、台形状の方がくせがなくて飲みやすいという声も。
 結局、もう少したくさんの量を飲んでみないと評価は難しいとの意見が大勢を占めた。
 ただ、味はともかく、淹れる立場からすると、抽出の速度は断然速い、抽出のテクニックはあまり問われない、という特徴があるように思われた。

 もう少し研鑽が必要なようだ。

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(写真2 ウェーブフィルター。ウェーブは20個ある)