ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

それでも夏に

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(写真1 ノウゼンカズラの花)

季節を知る花

 一向に収まらないコロナ騒ぎ。それでも季節は巡っていて、咲く花が夏を知らせてくれている。
 夏を意識する花は人それぞれだろうが、私の場合、ノウゼンカズラの花 が咲くと夏だと知る。実家の庭に咲いていたので思い出が深いのかもしれない。橙色の花が伸びた蔓いっぱいに咲く様は夏の暑さに負けない強さも感じられる。ただ、花はポタポタと散るから、忌み嫌う人がいるかもしれない。夏の季語だし、平安時代には中国から渡来していたようだ。

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(写真2 タチアオイの花)

 タチアオイ(立葵)も夏の花。梅雨時から咲いていて暑さにもめげず次々と花を咲かせている。これも夏の季語で、やはり中国渡来だということである。子どもの頃、駆け巡った野山や里には必ず咲いていた。

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(写真3 サルスベリの花)

 年々季節の運びは早くなってきているが、例年なら盛夏の頃に咲くサルスベリがもう咲いていた。百日紅というほどに赤紫色の花を長い期間楽しませてくれている。まれに白い花もある。
 ムクゲ(木槿)も咲いていた。秋の季語だし、夏から秋にかけて咲く花だからやはり早い。
 ムクゲも咲いたということは、そろそろフヨウ(芙蓉)も咲くのだろうか。それではいかにも早すぎるが。
 こう書いてきて今になって気がついたが、これらの花は、どちらかと言えば、色も形も単純だ。

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(写真4 ムクゲの花)