ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

南部縦貫鉄道野辺地駅

シリーズ 駅 情景

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(写真1 南部縦貫鉄道野辺地駅ホームに停車中のレールバス=1989年11月17日)

廃線になった駅

 野辺地駅の現在は、青い森鉄道線とJR大湊線に所属するが、かつては南部縦貫鉄道の起点駅でもあった。
 本屋側と反対側に南部縦貫の社屋とホームがあった。南部縦貫は、野辺地と七戸20.9キロを結ぶ小さなローカル私鉄。車両はいわゆるレールバス(キハ10)で、バスのボディと同じモノコックタイプ。丸みを帯びており鉄道ファンに人気があった。
 1997年に全線休止となったまま2002年に廃止となった。

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(写真2 当時の野辺地駅の駅名標。乗り換え案内に大湊線、大畑線と並んで南部縦貫鉄道七戸方面も掲示されている=1989年11月17日)

  当時の野辺地駅は、東北本線のほか、大湊線や南部縦貫が発着していた。野辺地は陸奥湾に面し、下北半島の付け根に当たり、古くは南部藩の交易港として栄えた。
 なお、現在は、東北本線は青い森鉄道に移管されたものの、大湊線はそのままJR線として残ったところから、大湊線は他のJR線と全く接することのない飛び地となっておりはなはだ珍しい存在である。

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(写真3 野辺地駅外観=2017年9月3日)

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(写真4 野辺地駅構内に残る日本最古の鉄道防雪林=2010年3月19日)