シリーズ 駅 情景
(写真1 かつての輪島駅=1990年3月24日)
廃線になった駅
全国に約9500あると言われる鉄道の駅。それは単なる建物としての風景ではなく、足跡を残した一つひとつの情景として私の記憶の中にある。
輪島駅は、能登半島の西側、日本海に面する七尾線の終点だった。七尾線は北陸本線の津幡から能登半島奥深く伸びていた路線だった。国鉄からJR西日本を経てのと鉄道に移管されたが、七尾線のうち穴水-輪島間は2001年4月1日廃線となったのだった。
私はこの輪島駅には30年前の1990年3月24日に降り立ったことがあった。能登半島の突端禄剛崎への途中寄ったのだった。
面白かったのはホームに立つ駅名標で、隣駅名に「シベリア」とあった。その延長線上にはシベリアがあるということなのだろうか。
そう言えば、禄剛崎には、灯台のそばに世界各地を結ぶポールが立っていて、ウラジオストク772キロとあった。
なお、この輪島駅跡は現在は駅舎共々道の駅輪島となっているということである。
(写真2 輪島駅の駅名標)