ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

無観客の春場所

f:id:shashosha70:20200310174849j:plain

(写真1 がらんとした館内=NHKのテレビ中継から引用)

大相撲の醍醐味に集中

 大阪で開催されている大相撲春場所が、観客を入れない、いわゆる〝無観客〟で行われている。
 春の選抜高校野球ですら中止に追い込まれるなど、新型コロナウイルス感染拡大に伴い大型イベントは軒並み開催自粛傾向だが、大相撲だけは開催を決行した。
 大相撲はどうせテレビ中継で観ているだけのこと、観客のあるなしは当方に影響はなく、開催されたことは大変ありがたい。独自の判断だろうが、この決断は大相撲ファンとしてはともあれ断然支持できる、今のところは。この先どう転ぶかわからないが。
 大相撲の観客席は、そもそも野球などに比べても濃厚度が高いし、力士自身はそれこそ激しく接触する競技。日本相撲協会は、朝夕の検温や手洗い、消毒を徹底するなどして万全を期している。場所入りする力士たちは公共交通機関を使わずタクシーなどで移動しているようだし、夜の外出も禁止されており、感染のリスクは低いのではないか。
 テレビでその無観客相撲を観ていると、館内はがらんとしているし、歓声が上がらないから今ひとつ盛り上がりには欠けるが、観ている分には集中できていい。かえって大相撲の醍醐味に集中できている。力士たちも声援を受けていよいよ紅潮していくというなことにはならないものの、どうせ、土俵に上がればこの一番に集中しているだけのこと。
 無観客でわかったこと感じたこと。呼び出しの声がいいし、行司の声もいい。四股の音も大きく響いてくる。弓取り式で、弓のビュンビュンとしなる音まで聞こえてくるし、とにかく大相撲という伝統の所作がいちいち美しい。これはいい。やや寂しいと言えば砂かぶりに陣取っているきれいどころの姿がないことぐらいか。どうでもいいことだが。懸賞の本数はやや減っているように思われるがどうだろうか。
 大関から陥落するもの、大関に上がろうとするもの、関脇の強い場所は面白いと言うし、荒れる春場所とも言われるままの本場所を期待したいし、何はともあれ十五日間の土俵がつつがなく終了するよう念じている。

f:id:shashosha70:20200310175209j:plain

(写真2 取り組みの様子=NHKのテレビ中継から引用)