ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

女満別駅の車掌車4両

f:id:shashosha70:20190830130132j:plain

(写真1 女満別駅構内に留置されている車掌車4両)

シリーズ車掌車を訪ねて

 石北本線を特急列車で網走に向けて走っていたところ、女満別駅到着の直前ピンク色の車掌車が右窓に見えた。途中下車しようと思ったのだが、先を急ぐ必要があったのでいったん網走まで行き、後ほどとって返してきた。

f:id:shashosha70:20190830130230j:plain

(写真2 右が車掌車。左は2番線に停車中の網走行き下り列車)

 女満別駅は相対する2面2線のホーム。車掌車は、1番線上りホームの背中側に留置されていた。
 4両あって、いずれもピンク色に塗色されていた。ただ、丈の高い草が生い茂り、塗装も剥がれかかっていて、見学できるような状態ではなかった。車両番号などの情報も塗りつぶされていて定かではない。どちらが先頭ということもないのであろうが、駅舎側からヨ8000形1両、次ぎにヨ3500形が3両続いている。車両番号は消されているが、車両銘板には昭和29年新潟鐵工所、昭和48年日本車輌製造などと読み取れた。
 笹田昌宏著『車掌車』によれば、車両番号はヨ8000形がヨ8018、ヨ3500形はヨ4424、ヨ4459、ヨ4460であるらしい。また、同書によれば、これら車両はかつてはホテルとして使用されていたものだということ。
 ホテルとして利用されていた時代の名残であろうか、ドアの窓ガラスに、ブタ、キツネ、タヌキ、イヌの絵が施されていた。
 まあ、ホテルとしての役目は終えたものであろうが、ホームと並んで留置しているのであれば、人目に付くものでもあるし、鉄道事業者としてはもう少し手入れを施して欲しいものだ。なお、この駅は、特急停車駅ではあるが、無人駅である。

f:id:shashosha70:20190830130322j:plain

(写真3 女満別駅)