ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

兵庫県川西市のヨ14047

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(写真1 喫茶店ジャーニーとして使われていたヨ14047)

シリーズ車掌車を訪ねて

 阪急宝塚本線川西能勢口駅から徒歩7、8分というところか、駐車場の入口付近に車掌車が置かれている。通りから見えるのだが、何か様子がおかしい。ここはジャーニーという喫茶店として使用されていたのだが、閉店になっていた。入口のドアには、「本年二月一杯で閉店」との張り紙があった。ここを訪れたのは2019年5月27日だったが、本年二月がいつの2月なのか、外装の痛み具合などからするとあるいは数年前かもしれない。
 私は、私が車掌車に関するバイブルのように重宝している笹田昌宏さんの『車掌車』でその存在を知ったのだが、ちょっと遅かったようだ。この駅は年中通っているのに途中下車しなかったことが悔やまれた。
 車体から車両番号は消えていたが、『車掌車』によれば、ヨ14047とのこと。なお、車輪は掘り下げた地中に線路を敷いて落とし込まれているとのこと。随分と丁寧に扱っていたわけだ。
 また、同書のグラビアによれば、喫茶店としてとてもいい雰囲気を醸し出しており、30年も続いた人気店だったとのこと。閉店の理由はわからなかったが、残念なことをした。私の夢は、車掌車を1台購入し、貨物列車に連結してもらい、書斎代わりに全国津々浦々をふらふらすることだが、それがかなわぬなら、喫茶店にでもしたいものだと念願していたから、ジャーニーの存在は気になっていたのだった。

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(写真2 ヨ14047の側面)