ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

王子動物園のヨ6692とヨ14542

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(写真1 SLに牽引されて2両の車掌車が連結されている)

シリーズ車掌車を訪ねて

 神戸市立王子動物園は、阪急神戸本線王子公園駅から西へ徒歩2分。神戸市灘区王子町所在。なかなか大きな動物園で、ジャイアントパンダやコアラもいる。
 正面ゲートから入って、フラミンゴの前を左へと進むとほどなくふれあい広場。ウサギやヤギ、ヒツジなど小さな子ども向けの動物たちの一角にD51蒸気機関車がでんとあり、そのSLに引かれるように2両の車掌車が並んでいる。
 編成は、D51211+ヨ6692+ヨ14542。3両ともきれいに塗装が施され、外観はとても美しい。

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(写真2 ヨ6692外観)

 車掌車2両の内、ヨ6692は形式ヨ6000形。不足するヨ5000形を補完する形で製造されたもので、窓が三つというのが特徴で、これは車体長が6.4メートルと、ヨ5000形の7.0メートルに比べやや短い。これによって乗務設備を3人分から2人分に減らした。

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(写真3 ヨ6692の室内)

 展示車両は、室内は改造されてクロスシートとロングシートの客車用シートが配置されていた。

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(写真4 ヨ14542外観)

 次のヨ14542は、形式ヨ5000形。ヨ3500形に2段リンク化を行ってヨ5000形に編入したもの。外観はヨ3500形と同じで、窓が四つある。

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(写真5 ヨ14542室内)

 展示車両は、室内は改造されていて、テーブルに倚子や長椅子が配置されていた。
 2両とも開放されていて、きちんと清掃もされていて、自由に使用できるようになっていた。

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(写真6 車掌車2両を牽引しているD51211)