ABABA’s ノート

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しずくいし夏の音楽祭東京公演2019

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(写真1 演奏終了直後の様子)

林智之メモリアルコンサート

 7月17日、代々木上原のムジカーザで開かれた。
 しずくいし夏の音楽祭とは、岩手県雫石町で毎年8月に開催されている室内楽を中心とした音楽祭で、主宰者自身「おそらく日本で一番小さな音楽祭」といいながら15年の歴史を数え親しまれている。なお、主宰の林智之氏は2016年45歳の若さで逝去、東京公演は音楽祭メンバーによる林智之メモリアルコンサートとして開催されている。
 演奏は、ヴァイオリン冨沢由美、同岡田紗弓、ヴィオラ臼木麻耶、チェロ西山健一、ピアノ森知英。
 演目は、初めに、モーツァルトの弦楽四重奏曲第15番ニ短調K.421。ニ短調というのも珍しいが、私には難しかった。落ち着かないし、モーツァルトらしさもないし、美しさも感じられなくて、単純に好き嫌いでいえば好みではなかった。
 続いて、シューマンおとぎ話Op.132を挟んで休憩の後シューマンのピアノ五重奏曲変ホ長調Op.44は、表情のわかる曲となっていたし、起伏があり感情が豊かだった。演奏も情景が思い浮かぶような素晴らしさだったし、特に森さんのピアノは五重奏全体を引っ張るような力強さだったし、チェロとビオラはベテランらしいハーモニーだった。
 なお、第一バイオリンと第二ヴァイオリンは、モーツァルトの弦楽四重奏の時と、シューマンの五重奏の時とでは交代していた。私はずぶの素人のこと、コンサート経験も少ないから詳しくはわからないが、同じコンサートの中でこういうこともあるのかと思った。もっとも、五重奏曲の際の第一ヴァイオリンの方がコンチェルトとしての滑らかは感じられた。素人がこんなことを書くと噴飯物だろうが、率直にはそういうこと。