ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

愛環保見駅のヨ6745

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(写真1 愛環保見駅の高架脇にあるヨ6745車掌車)

シリーズ車掌車を訪ねて

 愛環(愛知環状鉄道)は、東海道本線岡崎駅と中央本線高蔵寺駅を結ぶ第三セクター鉄道路線で、名古屋東部の外環線となっている。
 保見駅(愛知県豊田市)は、愛環で豊田圏の駅の一つ。相対式2面2線のホームを持つ地味な高架駅で、周辺は住宅地。
 エレベータもエスカレータもなく、高架ホームから階段を下ってくると改札口の脇にでんと車掌車が鎮座している。

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(写真2 車両外観)

 形式は国鉄ヨ6000形で、車両番号はヨ6745。ヨ6000形は現存車両数が少ないから貴重な存在。しっかりした外観だが、経年劣化も進み始めているようで、見学用の階段も設けられているものの、車内はのぞき見ることもできなかった。
 車体には、鐵道車輌工業昭和43年と製造銘板がはめ込まれていた。
 車両の脇にあった解説板によると、1988年の愛環開業時に豊田市によって当駅に設置されたようで、当初は地域の集会所として活用されたという。こういう使われ方も珍しいのではないか。

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(写真3 車両後部)