ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

伊豆半島旅行

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(写真1 スーパービュー踊り子号が停車中の伊豆急下田駅構内)

伊豆急で下田へ

 先週は伊豆半島を旅行した。伊豆は何度も訪れているところだが、泊まりがけでゆっくり歩いたのは久しぶり。
 まずは東京駅から特急踊り子号で下田へ。伊豆急に直接乗り入れている列車で、9番線から10時ちょうどの発車。
 昔の作家の鉄道紀行文を読むと、発車前に停車中の列車を先頭から最後尾まで観察したようなことがよく書かれていたものだが、この頃ではそういうことをする人も少ないのではないか。何しろ電車特急だし、変化は少ない。ちなみにこの踊り子107号は古くから走っているJRの107系特急車両。まだ使われていたのかと思うほどだが、グレードの高い旅行を楽しむ人は展望車両のスーパービュー踊り子号を選んでいるのだろう。ただし、人気の列車でチケットは取りにくい。そのことはともかく乗り込んだ列車は10両編成で、先頭3両が指定席、続いて2両がグリーン車、さらに指定席が3両あり最後は自由席車が2両の編成。私は指定席車に乗ったのだが、2列+2列のシート配置。面白いのは左側の2列は満席なのに、右側の2列は見事に空席。この列車は海岸線を走るから左窓が人気なのだ。
 列車は熱海から伊東線に入り網代や宇佐美を経て伊東へ。熱海に次ぐ大きな温泉場。そしてここからは伊豆急線内となり、乗務員も交代した。
 列車は、伊豆半島の東岸、相模湾に面して走っているのだが、小さな岬をトンネルで貫いているから眺望は必ずしも続かない。伊豆高原には車両基地があり、伊豆急の観光車両が多数留置されていた。車窓からの景観を大事にした車両が多いようだった。また、普通列車の伊豆急車両は東急のマークが付いていた。伊豆急は東急の関連会社なのである。
 伊豆北川、伊豆熱川、伊豆稲取などと温泉地が続く。河津からは天城峠へのバス便がある。
 伊東からの伊豆急線内は単線。このため列車交換のためしばしば長い時間停車した。このこともあって東京を出たときには7分の遅れだったものが、結局、伊豆急下田へは30分も遅れ午後1時少し前に到着した。
 下田は南伊豆観光の拠点。2面3線の行き止まりのホームがあり、多くの観光客でにぎわっていたが、欧米人の姿が少なくなかったものの、ここでも中国人のグループの多いことには驚いた。

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(写真2 小川沿いにカフェや土産物屋が続くペリーロード)

 下田では、爪木崎を訪ねたほかは、同行者のこともあり欲張らずにゆったりと散策した。だから、石廊崎へは足を伸ばさなかった。
 市内では、ペリーロードという小道を散策したほか、下田公園で、折から満開となっているアジサイを楽しんだ。また、下田はもとよりペリーが来航したところ。至るところに関連の遺跡があった。
 ここからは江戸は随分と遠かったはず。実際、米領事ハリスは一週間もかけて江戸に上ったらしい。幕府は船で江戸に入ることを認めなかったとのこと。それにしても、5隻の黒船が入港した折には、下田の人々は宇宙人が来たのかというほどに驚いたと解説してあった。
 なお、この日の宿は、下田から少し戻って稲取温泉に取った。素晴らしくおもてなしのいい旅館でくつろげた。

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(写真3 斜面いっぱいに咲き誇る下田公園の見事なアジサイの群生。種類の多いことに感心した)