ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

第16回灯台フォーラム

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(写真1 フォーラムの様子。写真は基調講演の鈴木照秋氏)

灯台の観光資源化を議論

 灯台フォーラムは、灯台ファンの集いであり灯台に関する今日的課題についてディスカッションする場。『灯台どうだい?』編集長不動まゆうさんらがボランティアで事務局を引き受けている。
 16回目の今年は6月8日横浜市の万国橋会議センターで行われ、約100人の定員が満席になる盛況ぶりだった。
 フォーラムでは、まず、基調講演が行われ、鈴木照秋氏が「灯台守を語る」と題し灯台守の体験を熱っぽく語り大変印象的なものだった。
 灯台守とは、灯台に常駐している海上保安庁職員のことだが、鈴木さんは昭和39年の襟裳岬を皮切りに各地の灯台や海上保安部に勤務してきたとのこと。灯台守の生活と業務は過酷なものだったが、灯台の灯を消さずとの使命感が支えてきたという。灯台守は地元との交流も大事で、襟裳岬では地元の女性と結婚する灯台守も少なくなかったし、鈴木さん自身は親子二代の灯台守だったとのことで、戦後の一時期には254灯台に常駐していた灯台守も、今や灯台の自動化が進み、灯台守が常駐しない時代になって、やや惜別の情の強い話しぶりだった。
 続いてシンポジウムが行われ、「地域活性化をめざした灯台活用~灯台を未来へ引き継ぐために~」をテーマに9件の講演が行われた。
 灯台を観光資源として活用している各地の取り組みが紹介されていた。灯台を地域活性化に資するものと位置づけている海上保安庁や灯台の観光活用化への支援の取り組みを行っている日本航路標識協会の講演は大変心強いものだったし、御前埼灯台、犬吠埼灯台、塩屋埼灯台などと各地の取り組みにも大きな盛り上がりがみられた。
 シンポジウム終了後には懇親会が開かれ、参加者間の交流が大いに深められた。