(写真1 清明と言いたいような清々しい新緑)
貴重な旬日
桜が終わってうららかな春となった。1年で最も過ごしやすい季節ではないか。ただ、すぐに暑くなるから貴重な旬日(じゅんじつ)だ。ここ数年特にそう感じる。
新録も美しい季節で、つい一か月ほど前に枝払いされたばかりの街路樹に早くも緑の葉がつき始めた。
(写真2 桜からバトンタッチされたかのように咲き始めたハナミズキ)
ハナミズキがまるで桜からバトンタッチされたかのように咲き始めた。ハナミズキは、日本からアメリカに贈られた桜の返礼にアメリカからもたらされたものであることはよく知られたエピソードだが、アメリカも桜の季節に近い樹木を選んでくれたもので、アメリカの心遣いに感心する。
ツツジも咲き始めた。これなど5月の花というイメージが強いから、季節の移ろいは随分と早まっている。フジもそうで、もう薄紫色の房をたわわに下げている。歳をとってくるとそんなに急いでくれなくともいいのにと思うが、こればかりはしょうがない。向かいのお宅の庭にはボタンが見頃になっている。20数センチもあろうかという大輪で、今年はことのほか出来がいいのだとか。
起床時間も早まっていて、毎日のウォーキングは、つい先日までは6時に家を出ていたのが、この頃は30分早まっていて、そうすると面白いのは、30分も早まっているのに6時に出ていたときとほぼ同じ人たちと行き交う。皆さん同じように少しずつ早まっているのだろう。そのうち5時になるに違いない。
(写真3 早いものでツツジも咲き始めた)