ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

湘南モノレール

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(写真1 利用者が多い大船駅。左が乗車ホーム、右は降車専用)

湘南の鉄道③

 湘南モノレールは、大船駅と湘南江の島駅間を結ぶ。路線名はモノレール江の島線。全線6.6キロ、駅数は8。
 江の島は、古来、景勝地として知られ、現在に至るも人気の観光地。陸繋島であり、神奈川県藤沢市所在。地名はあくまでも江の島である。ただし、江ノ島電鉄や小田急など交通機関では駅名に江ノ島と当てる場合が少なくない。ちなみに、江ノ電は小田急の子会社である。
 大船駅は、JRが東海道線、横須賀線、根岸線が乗り入れており、モノレール駅としてはここが起点駅であり、東側に片側2面1線のホームがある。1番線が発車ホームで、2番線は降車専用。
 何度も乗っている路線だが、改めて乗ってみた。3両編成で、懸垂式モノレール。懸垂式はアップダウンに強く、小回りもきく。2月24日、日曜日だが、乗客数はまずまず。
 高架の懸垂式だから見晴らしはいいが、ただし、揺れがひどい。開業して50年近く、ちょっと古くなってきているのかもしれない。単線だが、列車交換が可能な駅が途中に富士見町、湘南深沢、西鎌倉、目白山下と4駅あった。

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(写真2 モノレールからの車窓風景)

 路線は、大船から一直線に江の島を目指している。起伏の多い路線で、沿線は斜面を住宅が埋めつくしている。
 富士見町を経て湘南町屋。三菱電機鎌倉製作所がある。続いて右手に広大な空き地が見えてきた。JR東日本の車両基地だったところで、ここが再開発されれば、大きなインパクトを与えるものと思われた。
 この先、西鎌倉、片瀬山、目白山下と続き終点湘南江の島。鎌倉から15分ほど。真新しい駅舎で、4階建てか、まだテナントが入っていなかった。
 駅を出て交差点を渡るとすぐ左側に江ノ電の江ノ島駅。さらに商店街になっている坂道を下っていくと突き当たりが江の島で、手前右奥に小田急の片瀬江ノ島駅がある。
 さすがは江の島で、徒歩5分くらいのところに、江ノ電、モノレール、小田急と鉄道駅が3つもある。
 なお、湘南モノレールは、1970年の開業当初は、江の島への観光路線であり、沿線の大工場への通勤の足としての役割が大きかったようだが、近年、宅地化が進むと、横浜や東京への通勤圏の需要が高まり、ある統計によると、実に乗客の9割もがこうした通勤者層だということである。
 だから、同社ホームページにある〝江の島に行くならモノレール〟のキャッチフレーズもすでに実態からは遠ざかっているようだ。

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(写真3 湘南モノレールの終着駅湘南江の島駅)