ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

新京成線つたい歩き(続き)

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(写真1 習志野は高台を開拓したのか坂が多かった)

26.5キロをついに完歩

 2018年11月15日から始めた新京成線のつたい歩きは、第2日の12月29日には高根公団駅まで到着していて、このたび残っていた終点京成津田沼駅までを歩いた。
 2月1日。高根公団駅、10時50分ウォーキング開始。快晴だが、夜来の雪が残っているし、冷たい風が強い。
 線路の左側を歩きはじめ、すぐに高根木戸駅10時59分。わずか600メートルの駅間距離で、前駅がまだはっきりと見えている。

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(写真2 東葉高速鉄道とクロスしている北習志野駅)

 このあたりはすでに大きくは習志野になっているらしく、線路の右側を歩いて行ったらほどなく11時18分北習志野駅。東葉高速鉄道とクロスしていて、新築されたらしく立派な駅舎だった。何度か来たことがあるが、日大の理工学部がここだった。
 歩いていると、右側が深い谷になっていることがわかる。斜面を住宅が埋め尽くしている。習志野駅11時39分。大小の団地が点在し、アパートが多い。
 このあたりは自衛隊の施設が多い。明治以来の陸軍習志野演習場の歴史があったからで、陸自の習志野駐屯地や習志野演習場があり、珍しい部隊としては陸自の第一空挺団もある。また、空自の習志野分屯基地もあり、ペトリオットミサイルを運用する第一高射群がある。
 薬園台駅11時53分。つたい歩きが難しくなってきた。まっすぐに伸びた道が少なくて、谷を下ったり登ったり。少しずつ宅地が広がっていったようで、一つひとつのブロックが小さくて、複雑な街路が連なっている。当然抜けられない小路も出てくる。
 時に線路を見失うこともあって前原駅12時32分。高台の縁を進むと津田沼十字路。大きな交差点で、正面にJR津田沼駅が見え、左には新京成線が望めた。そのまま直進すると突き当たりがJR津田沼駅。何度も利用したことのある駅だが、古い駅舎がそのまま使われていて、この頃ではJRの駅はおおむね新しくなっているところが多いからびっくりした。

 

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(写真3 新津田沼駅)

 駅前を左に曲がるとすぐに新京成線の新津田沼駅。開業当初はこの駅が終着駅だった。両駅間は乗換駅として利用されているようだ。駅舎には大手のスーパーマーケットが陣取っていた。

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(写真4 JR総武線と直角にクロスしている新京成線)

 つたっていくと線路はすぐに右に大きくカーブ。そこをくぐってさらに進むとJR総武線とクロス。JR線の上を新京成線が跨いでいる。
 そのまま直進するとやっと新京成線の終点京成津田沼駅。13時38分の到着。この日歩きはじめた高根公団駅からではちょうど7キロ、約2時間50分の所要だった。また、起点の松戸駅からでは26.5キロである。
  初めてのつたい歩き。乗っていては見えてこないものが見えるかと始めたのだがなかなか面白かった。沿線の様子がよくわかるし、歴史を学ぶこともしばしば。たびたび道を尋ねたから、地元の人たちとのふれあいも多くて、これも楽しいこと。
 新京成線ということで一つ驚いたことは、河川を渡る橋が一つもなかったこと。26.5キロも走ってこれは珍しいのではないか。北総台地という地形のせいではあるのだろうが、このことはまた随分と災害に強い地域ということも言えるのだろう。
 当初は2日間で歩き通せると読んでいたが、結果的には3日間になった。路線距離としては26.5キロだが、それをつたい歩くと1.5倍ほどにはなっているのではないか。つまり、約40キロということ。所要時間は3日間合計で約13時間。これならやはり3日間は必要だったのであろう。