ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

直方市汽車倶楽部の車掌車

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(写真1 2両並んでいる直方市にある汽車倶楽部の車掌車)

九州の車掌車を訪ねて①

 汽車倶楽部は、福岡県直方市にあるNPO法人。
 1999年の開設で、蒸気機関車59647の保守を行っている。静態保存だが、ピカピカに磨き上げており、線路さえあれば今にも動き出せる状態が保たれている。趣味の人たちが休日に集まって作業をしており、市内の小学校の生徒たちに体験してもらって好評を得ている。

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(写真2 汽車倶楽部が保守保存している59647蒸気機関車)

 私も運転台に乗せてもらったが、全てのパーツが使用可能な状態に整備されている素晴らしいもので、いくつになっても男はSLにはわくわくするものだということを再確認した。
 直方市は筑豊炭田の中心。筑豊本線直方駅は石炭を積んだ貨車が行き交ったところで、往時、転車台には23列もあってSLが60両も在籍していたという。この転車台は国内最大級だったらしい。
 言わば直方の発展を支えてきたのがSLということになるわけで、汽車倶楽部の活動は歴史遺産を後世に伝えていく役割を担っているとも言える。
 ところで、車掌車はちょっと離れた場所に他の車両などと一緒に留置されていて、一般に見学できる状態にはなかったが、無理を言って見せてもらった。
 2両あり、ともにヨ8000形と思われた。前後に張り出した庇が特徴で、車両番号も製造銘板も見当たらなかったが、ものの本によれば1両は18046号車であるようだ。

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(写真3 直方駅は広大な構内があって往時を彷彿とさせている。駅前には魁皇の立派な像があった)