ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

北条鉄道(兵庫県)

f:id:shashosha70:20181008105733j:plain

(写真1 粟生駅4番線で発車を待つ北条鉄道列車)

播磨平野を北へ

 神戸電鉄粟生線を終点粟生で北条鉄道に乗り継いだ。
 北条鉄道の粟生駅は、JR加古川線粟生駅と共用で、立派な駅舎があった。神戸電鉄粟生駅とは大きな違いがあるが、これはある意味当然で、北条鉄道は旧国鉄北条線を承継したもの。かつての身内である。ただし、JR線に乗り入れる渡り線は撤去されているようだ。
 北条鉄道は、播磨平野を北に向かって伸びている路線で、加古川や姫路の北に位置する。兵庫県小野市の粟生駅から加西市の北条町駅を結んでいる。全線13.6キロ、駅数は8。
 北条鉄道は4番線ホームからの発着。そのホームの仕切り壁には北条鉄道枕木応援団のおびただしい数の名簿が掲示してあった。応援団に入団すると、枕木に名前などを記したプレートを貼り付けてくれるらしい。振興策の一環だろうが、それほど支持する人が多いということ。枕木1本が4,500円で、3年間有効。

f:id:shashosha70:20181008105818j:plain

(写真2 のどかに広がる播磨平野の田園地帯)

 10月2日13時09分の発車。1両のディーゼルワンマン運転。
 車窓には豊かな田園地帯が広がっている。黄金色した稲穂が美しく、日本の秋の原風景だ。
 やがて法華口。近年人気の駅で、播磨下里、長と続けてこの3駅は1915年開業以来の駅で、国登録有形文化財に指定されている。
 そうこうして終点北条町到着、13時31分。加西市の中心だが、時間に余裕がなくてそのまま折り返した。
 ところで、列車はどこでも行き違いをしなかった。これは線内折り返し列車のみ1時間に1本あたりの運行だからで、線内には列車交換の設備がないようだ。

f:id:shashosha70:20181008105854j:plain

(写真3 北条鉄道の終点北条町駅)