ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

臭い花

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(写真1 その名の通り臭い匂いがきついクサギの花)

猛暑にも負けぬ花

 ここ数日こそ涼しいが、今年の夏は異常なほどの暑さが続いている。35度を超すなどと初めて体験する暑さだ。私は冷房が嫌いで、これまではエアコンを使わないで過ごしてきたが、今年は使わないではいられない。
 こう暑いからばかりではないが、夏は木に咲く花はまことに少ない。百日紅と呼ばれるように花期の長いサルスベリが咲いているほかは、ヒマワリが目立つくらい。
 小高木に小さな白い花をいっぱいにつけているのはクサギ。その名の通りちょっと近づくだけで強い臭いがする。葉は大きくて、顔を近づけると、ほのかな香りもする。どうもわからない。どうやら、葉が臭い匂いを発し、花は良い香りを出しているようだ。しかし、嫌な匂いがきついから、顔を近づける人は少ないのではないか。

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(写真2 匂いが臭いツクバネウツギの仲間アベリア)

 臭い匂いと言えば、ウツギにもある。ウツギも種類が多そうだが、この臭い匂いを放っているのはツクバネウツギの一種でアベリアというのだそうである。花は白く可憐だからごまかされる。低い生け垣にしているところがあった。
 ユリの花なのに、逆に香りの弱いのはタカサゴユリ。横向きにラッパ状の白い花を咲かせている。大方のユリは球根から花が出るのに対し、このタカサゴユリは種から花が咲く。だからだろうか、タカサゴユリの花はあちこちに点在して咲いている。ところによってはちょっとした群生になっているものも見られる。

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(写真3 タカサゴユリの花)