(写真1 講演会の模様)
溶工振特別講演
溶工振(溶接接合工学振興会)の特別講演会が昨9日都内のホテルで行われ、東京大学大学院の青山和浩教授が「システム工学の動向」と題し講演した。
講演で青山教授は、多様化、複雑化する社会においては大規模なシステムの構築が必要で、特に企画構想段階におけるシステム化が重要であり、複数のシステムに関連して一つのシステムに組み合わせていく方向が肝要となり、System of Systemsの時代へと入っていくと述べていた。
このためには、システム工学の設計、生産への応用が必要となり、サイバーとフィジカルを融合させたサイバーフィジカルシステムの方向が求められるとも述べていた。
実は、青山先生と私は古いつき合いで、所属が工学部船舶工学科といっていた時代からで、この学科は東大における溶接研究の拠点だった。
その後、組織の変更があって現在はシステム創成学専攻となっているが、青山先生は一貫してシステム工学を担ってきていた。
従ってこの日の講演は、ずばり専門領域に関するもので、それだけにというべきか、大変難解なものだった。
特にロジックが難しくて、この点ではいかにもシステム工学だなという印象だった。