ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

春も遷る

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写真1 青空に映えるハナミズキの花)
孟春から仲春へ
 モクレンが終わり桜も散って、続いてハナミズキが満開となりツツジも咲き始めて、春の花がすっかり入れ替わったような感のあるこの頃である。東京は春が短いからすぐにも初夏へと遷るのではないか。
 桜が咲いていた時期には花冷えと言うほどにまだ寒い日もあって孟春と言えそうだったが、この頃は仲春と言ったらいいのだろうか、春も半ばである。
 ハナミズキがいい。歌謡曲に、薄紅色の…とあるが、どちらかといえば赤茶けた色で、落ち着いた佇まいが感じられる。また、白い花の場合には高木についているときなど、青い空に映えて清らかな美しさが感じられる。
 ハナミズキは、日本からワシントンへ桜の木を贈った返礼にアメリカからもたらされたことはよく知られるエピソードだが、アメリカではどのように咲いているものか、一度見てみたいものだ。先月、ニューヨークに行ったときなど、雪が降っているような状況で、とてもハナミズキどころではなかった。

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写真2 鮮やかな黄色が美しい八重ヤマブキ)
 ヤマブキが美しい。特に八重になったものは、ヤマブキの園芸品種らしいが、豊かな厚みと、光線によって、それこそ山吹色が黄みと赤みの間をグラデーションのようになって見える。
 ライラックが咲いていた。紫色の房状の花が特徴で、とても美しくよい香りがする。だからだろうが、香水の原料にもなっているらしい。ヨーロッパの街路でよく見かけるが、日本では札幌の大通公園が有名だ。
 なお、JR北海道にはライラックという特急がある。札幌-旭川間を結んでいるが、花の名前を愛称にした特急列車は少なくて、ほかに、やはりJR北海道にすずらん号というのがあるだけである。

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(写真3 美しく香りもよいライラックの花)