ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

世界経済の中心街

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(写真1 9.11跡地に建つ1ワールド・トレード・センター・ビルら)
WTCとウォール街
 ニュージャージーからはNYウォーターウエイのフェリーでハドソン川を渡り帰ってきた。上陸地点はワールド・フィナンシャル・センターである。
 いきなり世界経済の中心街へ横付けされたような感覚で、9.11メモリアルパークは歩いてすぐのところ。下船した場所から1(ワン)ワールド・トレード・センタービルが見えていた。
 ニューヨークに来ると必ずこの地を訪れる。2001年の事件から17年を迎えた。初めて訪れたときには、いかにも〝グランド・ゼロ〟という様相で、瓦礫の山が爆撃の大きさを物語っていた。
 その後も数回訪れているが、3年前に比べると、このたび訪れてみると、復興工事は進捗しほぼ竣工した様子だった。やっとという印象はぬぐえないが、ともかくワールド・センター・ビルが1から4まで4棟完成していた。

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(写真2 犠牲者の名前を刻んだ墓碑となっている滝)
 9.11メモリアルパークのまさにツインタワーが建っていた場所にはまったく同じスペースを利用して巨大な滝が構築されているが、ここの囲いは犠牲者の名を刻んだ墓碑になっている。中には白い椿の花が添えられた墓碑もあった。おびただしいほどの氏名が刻まれた墓碑ということでは、沖縄の平和の礎に似ている。意味も形も違うが。
 9.11メモリアル&ミュージアムにはこの日も入場待ちする長い列ができていた。この日は格別に寒かったのだが、黙々と列が崩れることがなかった。
 一方、他日、ハドソン川とは反対側のイーストリバーをブルックリンからフェリーで渡ってきたときは、ウォール・ストリートという名の船着き場に着いた。
  そのままウォール街を歩いて行くと、大手銀行が並び、ニューヨーク証券取引所があり、トリニティ教会に突き当たった。途中には、トランプビルなどというものまであって、記念撮影している者がいた。
 ウォール街一帯とワールド・トレード・センター界隈とは隣同士みたいなもので、歩いても10分程度であり、この狭い場所が世界経済をリードしているのかと思うと何かしらの感慨があったのだった。

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(写真3 ウォール街。突き当たりがトリニティ教会)