ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

3年ぶりのニューヨーク

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(写真1 都心部では工事中の高層ビルが数多く見られ、まるで建築ラッシュの様相だった)
ニューヨークの表情
 結局、ニューヨークには17日から7日間滞在した。日付変更線をまたぎ機中泊も含めれば24日に帰国したから7泊8日の長い旅となった。
 ニューヨークは3年ぶり。3月は初めて。もちろん雪も初めて。連日、気温は零度前後だからとても寒い。ニューヨークの寒いことは想像していたが、これほど寒いとはとても思わなかった。
 しかし、街は明るい。特に若い女性たちが闊歩していて気持ちがいい。東京よりもスマートフォンの普及率は高いようだが、東京のようにスマートフォンを片手にだらだらと歩いている姿は見かけることは少ない。必要最小限の様子がわかる。何よりも足早だからスマートフォンに目をやっている余裕はないに違いない。
  景気は引き続きよいようだ。あちこちで高層ビルの工事が行われている。これまで見てきたニューヨークでは、古いビルも内装をやり替えていつまでも使っているという様子だったが、このたび訪れると古いビルを壊して建て替えている様子も見られた。超高層ビルの建て替えは随分と大変だろうと思われた。建て替えが始まったということは、ニューヨークの建築需要は数十年はしばらく続くのではないか。
 これはニューヨークに限らず、欧米に共通することではあるが、古いものでも使えるものはいつまでも大事に使っている。日本のようにすぐに壊して新しくするという様子にはない。

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(写真2 地下鉄は施設や設備は古いものはそのままだが、ゴミはないし車内もきれいだ)
 地下鉄も古いままのものがそのままガタゴトと走っている。ニューヨークの地下鉄の発達ぶりは東京の比ではなく、都心部を走っている路線だけでも24もある。これは複々線も含めてのことだが、ローカル線とエクスプレス線が4線並行あるいは上下2段となっている駅もある。
 よくガイドブックにはニューヨークの地下鉄は汚くて危険だと書いてあるが、古いものはそのままだが、汚いわけでもないし、危険も感じない。深夜などにはそういうこともあるのかも知れないが、旅行者が利用している分にはそういう懸念はいらないのではないかと思われた。
 古いものということでは、木製のエスカレータがまだ動いていた。ニューヨークきっての繁華街、マディスンスクエアガーデンにある、ニューヨーク最大にして人気の高いデパートメイシーズのことで、いささかあきれるほどだった。私が初めてニューヨークを訪れた43年前にもこのエスカレータはあって、その時にすでに踏み板が木製なのに感心していたが、それがそのまま生き残っていたとはさすがに驚いた。
 繁華街はとにかく賑やかだ。人通りが多い。辻辻には警察官が配置されているし、路上の清掃も行きどいている。ただ、工事箇所の多いことは難点だが。
 アップタウンになると、高級住宅地が並んでいる。とはいっても戸建てはなく大半がアパートだが、きちんとした服装をした門衛がいるし、窓はピカピカに磨かれているし、内部は窺うしかないが、おそらく映画で見るような様子のであろうと思われた。

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(写真3 高級住宅街の通り)