ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

梅一輪

f:id:shashosha70:20180218133127j:plain

(写真1 咲き始めた梅の花)
早春をうかがわせ
 梅が咲き始めた。ほんの一週間十日ほど前にはまだ蕾だったものがやっと開花した。
 私は梅が咲き始めると、次の句がすぐに思い起こされる。
 梅一輪一輪ほどの暖かさ
 江戸期の俳諧師服部嵐雪の句で、嵐雪は芭蕉の高弟でとして知られるが、いかにも早春をうかがわせ、暖かくなってきていることを知らせてくれる。
 今年はことのほか寒かったが、ノートをくくってみたら、梅の花はいつの年も2月20日前後に咲いており、これならほぼ例年通りで、特に遅い早いというほどのこともないようだ。
 また、早春の寒い朝に口ずさむのは『早春賦』だが、いずれにしても春はそこに来ている。