(写真1 冬のあけぼの)
冬もあけぼの
大寒。寒い。しかし、霜は降りているが、氷が張るほどのことでもない。
この時期の早朝のウォーキングは辛いが、しかし、刻々と変化する朝の風景が魅力的だ。
家を飛び出す6時ではまだ薄暗いのだが、10分もすると東の空が暁に染まる。この瞬間が好きで、さらに10分もするとあけぼのに変わり、うっすらと白白としてくる。清少納言はあけぼのは春がいいと書いたが、冬も味わい深い。この時間でも陽はまだ昇らない。
花は少ない。水仙が咲いていた。ボケが赤い花を付けていた。毒々しいほどの濃い朱色が特徴だ。
(写真2 この時期多いのは赤い木の実)
花は少ないが、赤い実は多い。木の実はほとんどが赤色ではないか。ただ、種類が多くて見分けがつきにくい。
どうしてこの時期の木の実は赤色が多いのであろうか。かつて野鳥の専門家に伺ったことがあるのだが、鳥の目につきやすいようにではないかというような話だった。つまり、食べてもらいたいからだが、鳥にも好みはあるようで、いつまでも食べられずに残っている実もある。この時期の木の実は水分が少ないから、このことも好まれない理由かも知れない。これは私の推測だが。
近所の公園では、凧揚げに興じている子どもたちがいた。この頃では見ることの少なくなった冬の風景だが、子どもたちも慣れていないせいか、糸を立木に絡ませていた。凧の形も変わってきていて、まるでオオタカのような凧を揚げている子がいた。
(写真3 まるでオオタカのような凧)