ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

ユーカリが丘線

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(写真1 走行中のユーカリが丘線AGT列車
ニュータウンを走るAGT路線
 ユーカリが丘線は、千葉県佐倉市にあるAGT(案内軌条式鉄道)路線。新交通システムの一種だが、モノレールとは違う。不動産会社の山万の運営で、同社が開発したニュータウン内を縫うように走っている。異業種からの鉄道事業への参入は珍しく、第三セクターはともかく純民間企業経営のAGTとしては日本唯一のものである。

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(写真2 ユーカリが丘駅に停車中の列車。列車名には愛称のコアラ)
 11月10日、ユーカリが丘駅。同名のJR駅と接続している。片側1線のホーム。3階に相当する。3両連接の車両。若い女性の乗務員が乗務しており、無人運転ではないようだ。AGTでは無人運転が多いから、かえって有人は珍しい。
 14時41分の発車。地区センターを経て公園。ここは1面2線のホーム。沿線には高層住宅が多い。女子大、中学校、井野と停車していく。ところどころ宅地が途切れ畑地となっている。
 続いて公園で、一周してきたようだ。ここからは再び地区センターを経てユーカリが丘へと戻る。所要10数分。
 路線の形は、例えがよくないが、絞首刑の首輪に似ていなくもない。というよりは、ラケット形と表現した方がスマートか。
 全線一方通行で、ユーカリが丘-公園間だけが双方向で、公園から公園に至る反時計回りの区間が環状である。だから、厳密に言えば、ユーカリが丘が起点で、終点は公園ということになる。
 重複部分を除く全線が4.1キロ。1982年11月2日の開業。
 なお、細かくなるが、案内軌条に中央案内式を採用しており、日本のAGTとしては唯一のものである。

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(写真3 JR駅前から見たユーカリが丘駅。ホームは3階にある)