ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

奥津軽いまべつ駅と津軽二股駅

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(写真1 通路から見下ろしたJR北海道北海道新幹線とJR東日本津軽線=左端)
JR北海道駅と東日本駅が隣接
 北海道の木古内から津軽半島の龍飛崎へ海峡を越えて向かうにはどのようなルートがあるか。
 ここには函館-大間のようなフェリーはないから青函トンネルで抜けていくことになるが、実際に一つのルートに乗ってみた。
 まずは木古内駅を9時44分に出る北海道新幹線はやぶさ16号に乗車。新幹線が通るようになってからは青函トンネルを走る在来線はなくなってしまったので新幹線使用はやむをえない。

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(写真2 JR北海道北海道新幹線奥津軽いまべつ駅)
 青函トンネルを抜けて一つ目の津軽いまべつ駅10時22分到着。乗車30数分の半分ほどは青函トンネルである。すでにトンネルを抜けて青森県に入っているのだが、ここまではJR北海道の駅。
 この駅で降り立ったのは二度目。前回はさしたる用もなかったのに、どういう駅かという興味だけで降り立ったのだが、わずか二ヶ月あまりで再度訪れようとは思いもしなかった。
 ただ、前回は新青森駅から乗ってきて奥津軽いまべつ駅からはバスで津軽中里駅へ向かっていて、津軽線に乗り換えるという離れ業は行っていなかったから、何か片付かない気持ちはあった。
 奥津軽いまべつ駅の改札口は一つ。出ると駅前広場があり、駅舎を背に右手に屋根のかかった大きな駐車場があり、その脇に連絡通路があって、数十メートルほど進むとアスクルという商業施設があり、その裏手が津軽線の津軽二股駅である。ここはれっきとしたJR東日本の駅である。
 つまり、JR北海道の駅とJR東日本の駅が隣接しており乗換駅となっているのである。大変面白いことだが、こういうかたちは全国でもここだけであろう。なお、奥津軽いまべつ駅到着が近づいて車内アナウンスがあったが、津軽線津軽二股駅への乗換駅だという紹介はなかった。ただ、改札口の出口案内には津軽線乗換口とのサインが出ていた。
 さて、その津軽二股駅。商業施設の裏手にホームがあっていかにも地味な存在。片側1線のホームがあるだけで、駅舎がないのはまだしも時刻表もないしベンチすらない。
 それで、商業施設に入ってみたら、ドアを開けるとすぐのところにベンチが1脚あり、時刻表が掲示してあった。つまり、この部分が駅舎ということなのかも知れない。なお、この商業施設には観光案内所もあるし、土産物店もあるし、レストランもある。結構利用している人が多いようだったが、これは列車の利用者ということではなくて、道の駅として車で訪れる人が大半のようだった。
 もっとも、この駅に停車する列車は、下り方面なら7時31分の次が12時09分と4時間半も間があるし、日の運転本数も5本しかない。
 はなはだ不便な運行状況だが、12時09分発三厩行きの下り列車に乗ったのは、何でこんなところから乗ったのか判然としないような男の私のほかにはおばあちゃんが一人だった。そのおばあちゃんは二つ先の今別まで買い物に行くということだった。調べてわかったが、今別着は12時16分で、帰りは12時57分があるから、なるほどまずまず便利はいいわけである。

 私自身はそのまま終点三厩まで乗り、龍飛崎を目指した。

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(写真3 JR東日本津軽線津軽二股駅)