(写真1 終点岩瀬浜駅に停車中の富山ライトレール列車)
LRT時代の幕開け
富山ライトレールとは、富山駅北-岩瀬浜間を結ぶ路面電車。全長7.6キロ。JR西日本の富山港線を継承して2006年に開業した。なお、第三セクターである運営会社名も路線名も富山ライトレールと通称されるが、路線名の正式名称はあくまでもそのまま富山港線である。
また、富山駅北から奥田中学校前間を付け替えたほか、全線に渡って路面電車化しており、富山ライトレールの開業は我が国おける本格的なLRT時代の幕開けとなった。
ともかく、旧国鉄の鉄道路線が軌道化されて路面電車に生まれ変わったというのは画期的なことで、今後の都市交通のあり方に大きな示唆を与えたものと言える。
(写真2 富山港線時代に比べ乗客が格段に増加した車内の様子)
JR時代に比べて運転本数が約3倍と大幅に増えたほか、始発終電を繰り上げ繰り下げ、10分間隔などと定時間隔ダイヤとするなど積極的な改善が見られた。
また、投入された車両も2両連結の超低床車となっており、かつて乗車した際、同席となったお年寄りたちは「乗り降りがしやすくなった。定時間隔だから時刻表がわかりやすい」などと喜んでいた。
(写真3 富山駅北に到着した富山ライトレール。段差がなくお年寄りも気軽に利用できている様子)
(2007年1月20日撮影)