ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

鹿島臨海鉄道大洗鹿島線

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(写真1 鹿島神宮駅。高架上に見えている2両が停車中の鹿島臨海鉄道大洗鹿島線の列車)
旅客輸送が貨物輸送を上回る
 臨海鉄道とは、そもそも貨物輸送を行うために設立されたJR貨物系列の鉄道会社で、全国に10社ある。大半は貨物輸送専用だが、鹿島臨海鉄道は水島臨海鉄道とともに旅客輸送も行っている第三セクター鉄道。なお、鹿島臨海鉄道には旅客輸送も行っている大洗鹿島線のほか、貨物専用の鹿島臨港線の2路線がある。また、収入比率で見ると、水島臨海は貨物輸送が旅客輸送を上回るが、鹿島臨海はいまや旅客輸送が貨物を上回るらしい。
 6月6日。鹿島線から鹿島神宮駅で鹿島臨海鉄道大洗鹿島線に乗り継ぎ。線区上は、鹿島線は次の鹿島サッカースタジアム駅までの路線で、大洗鹿島線も鹿島サッカースタジアム駅と水戸駅を結ぶ路線だが、運用上はすべての列車が鹿島駅発着。自動券売機では、同じ機械で両社のキップが取り扱われていた。
 12時41分の発車。最初の駅が鹿島サッカースタジアムだが、この駅はサッカー試合があるときだけの臨時停車駅であり、この列車は通過。駅が近づくと右手に立派なスタジアムが見えたし、駅も片側1面+島式2面の立派なもの。
 2両のワンマンディーゼルカー。平日の日中だが、まずまずの乗客数。いかにも臨海鉄道らしくほぼ全線高架で見晴らしがいい。ただ、長者ヶ浜潮騒はまなす公園前や鹿島灘という名の駅まであるのに臨海線とはいえ海は見えない。

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(写真2 左窓に見えた北浦)
  北浦湖畔に至って左窓に湖が見えた。とても大きな湖で、海かと見紛う。次が新鉾田。この駅前には、今は廃線になったが関東鉄道の鉾田駅があった。鉾田の中心である。関東鉄道には鉾田から大洗方面に向かう路線もあったが、どちらも廃線となった。
 少しして涸沼(ひぬま)。ここも涸沼という湖畔の駅。沼というよりは湖といった方が似つかわしいような風景だ。
 次が大洗。海水浴場として知られ、フェリーターミナルもあり、沿線随一の町である。遠く停泊中の大型フェリーが見えた。海岸には超高層ビルも見えた。直接目にはしなかったが、原子力施設もある。
 大洗はまた水戸のベッドタウンであり、全列車の約半分は水戸-大洗間の運転であり、留置線もあり、数量の車両が停車していた。大洗から座席がいっぱいになった。
 そうこうして13時56分終点水戸到着。8番線。特に専用の改札もなくて、そのままJRの改札に向かう。鹿島神宮駅-鹿島サッカースタジアム駅間が3.2キロ、鹿島サッカースタジアム駅-水戸駅間が53.0キロである。

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(写真3 ホームから見えた大洗。遠く正面に見えるのが停泊中のフェリー)