ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

春爛漫

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(写真1 桜が終わると咲き始めるハナミズキの花)
初夏へと向かう
  春爛漫とは本来4月のことであろうが、いろいろな花が一斉に咲きそろって初夏へと向かう今がまさしく春爛漫という印象だ。
 桜が散ると次ぎに咲き出すのがハナミズキ。華やかさはないが、落ち着いた美しさがある。桜を贈ったその返礼にワシントンから送られたというエピソードはよく知られるが、日本人の心情によくよくマッチしているのではないか。秋には赤い実をつけるし紅葉も美しい。
  ソメイヨシノはとうに終わったが、今頃になって見頃を迎えているのは八重桜。これにも種類が多そうだが、近所の公園で見つけたのは福禄寿。サトザクラの栽培品種なそうで、薄紅色が愛らしい。5つほどの花がひとかたまりになって枝についていて華やぎもある。
 ツツジが咲き始めた。垣根で、庭木で、あるいは路傍で一斉に様々な色の花が咲いている。さりげなくもあるが、これほど春から初夏へと移る季節を感じさせてくれる花も少ないのではないか。
 同じくツツジと名はついているが、壺型の小さな花が可愛らしいのはドウダンツツジ。垣根にしているところが多く、紅葉も美しい。
 珍しいところではハナズオウが濃い赤紫色の花を咲かせていたし、垣根に使われてやはり濃い赤紫色の花をつけていたのは常磐マンサク。花の形がマンサクに似ているのでこの名がついたものであろう。

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(写真2 赤紫色の花をつけたライラック)
 近所の公園に咲いていたが、北国で春を感じさせるのはライラックがそうであろうか。リラとも呼ばれるが、街路樹によく見かける。香りがよくて、花言葉も友情や初恋などとあるから、好まれるのではないか。
 香りと言えば藤の花。たくさんの小さな花をつけて垂れ下がっていて、日本でこの季節を代表する花の一つであろう。かたちが美しくゴージャスだし、香りもよくて、かいでみたらライラックの香りにも似ていた。

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(写真3 艶やかな藤の花)