ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

折尾駅

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(写真1 短絡線上にある7番線ホームから改札口に出るためには踏切を渡らなければならない)
複雑な構造解消のため工事中
 久しぶりに折尾駅に降り立ってみた。そうすると、折尾駅は大規模な改修工事の真っ最中だった。
 そもそも折尾駅は複雑な構造の駅。鹿児島本線と筑豊本線が立体交差している上に、鹿児島本線の陣原駅と筑豊本線の東水巻駅を結ぶ短絡線上にもホームがある。
 立体交差駅としては日本で最初のもののようで、言わば秋葉原駅のようなもの。改修工事は進んでいるようで、鹿児島本線ホーム2面3線はすでに真新しい高架となっていた。使用番線は3~5。

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(写真2 若松線のホーム。手前に1番線と向こうに819系が停車中の2番線)
 これに対し、筑豊本線は高架をくぐるように立体交差しており、地上駅として対面2面2線のホームがある。1番線が直方方面、2番線が若松方面となっている。1番線側が東口、2番線側は西口である。
 この駅では東筑軒のかしわ弁当が人気で、かつては1番線ホームで販売していたが、このたび訪れると2番線改札口付近に売店が移動していた。また、東筑軒ではホームで立ち売りも行っていて、かつては若松線のホームで行っていたものが、この日訪れると高架の3番線ホームで大きな声を張り上げていた。
  この日は小倉から直方行き福北ゆたか線(筑豊本線)直通列車に乗ってやってきて折尾駅で下車したのだが、短絡線で来ると陣原を出て折尾が近づくと高架を走る鹿児島本線から離れ左に大きくカーブして折尾駅に入った。6番線7番線が対面するホームで、7番線で下車すると、改札口に出るためには踏切を渡らなければならず、遮断機が降りていたので乗ってきた列車の通り過ぎるのをしばらく待った。
 短絡線上にある出口は鷹見口とあり、本駅舎の東口までは随分と歩かされた。150メートルほど離れているはずだが、工事用の塀が張り巡らされていて見通しが悪い。
 なお、ICカードを利用して乗り継ぐ乗客のために、鷹見口にも東口にも自動改札をすり抜けるゲートが用意されている。ただし、うっかり自動改札機にタッチしてしまうと運賃は打ち切られてしまう。
 現在進められている折尾駅の改修工事は大がかりなもので、若松線も短絡線も高架にして地上駅を解消し、立体交差駅も消滅するというもの。2019年の完成を目指している。
 何しろ折尾駅には9つもの踏切があって利用者の不便が大きかったようだが、それにしても名物折尾駅がなくなり、しかも、辰野金吾設計といわれる名駅舎も姿を消していて何かしら寂しさも感じられたものだった。

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(写真3 東口の様子。工事中のため最終的にはどういうかたちになるのかわからない。短絡線6番7番線ホームはこの写真の右後方にある。高架は鹿児島本線)