ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

一升餅

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(写真1 一升餅を背負って)
満1歳の初誕生祝い
 一升餅とは、1升のもち米で作られた餅のことで、満1歳となる子供の初誕生祝いの意味がある。鏡餅風に丸めた餅を子供に背負わせる行事で、一升と一生をかけて、一升食べ物に困らないように、また、丸く長生きできるようにと願いを込めたとされている。
 我が家では、嫁いだ二番目の娘の二人目の子供がちょうど1歳で、このたびこの一升餅の行事を行った。丸い鏡餅2枚で一升餅となっており、紅い布で作った袋に餅を入れて背負わせたのだが、1歳の子供にとって1升の餅は重かったのか、びっくりして随分と泣いた。
 我が家では娘二人に子供が二人ずつ。つまり4人の孫ということになるが、そう言えば、泣かなかったのは一人だけで、4人とも重さに耐えきれず転がった。
 もっとも、言い伝えによれば、転がった方が良いのだそうで、もし転がらなかった場合でも、倒してでも転がすのだということだった。もちろん、各地に名称ややり方の違いはありそうだが。
 なお、孫も3番目までは我が家で餅をついて一升餅を作っていたが、このたびの4番目では出来合いのものを購入した。特に分け隔てはもちろんなくて、子供の成長を願う気持ちに変わりはない。

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(写真2 一升餅のための丸い鏡餅2枚)