ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

「博物館に初もうで」

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(写真1 期間限定で特別公開されていた長谷川等伯「国宝 松林図屏風」(部分)
東京国立博物館で
 上野の東京国立博物館が「博物館に初もうで」というしゃれた企画をやっていて、初日の2日、それこそ浅草寺に初詣に出たついでに寄った。この日の開館そのものは、同じ上野公園内だけでも国立西洋美術館も国立科学博物館もやっていたのだが、東博のキャッチフレーズに引っ張られた。
 同じように感じた人が多かったせいか、朝9時半の開館後間近だったのだが、すでに結構な賑わいだった。もっとも、他の博物館も美術館もそれなりの人出だったのだが、人の流れ自体は東博が最も多かったように思われた。
 それにしても正月三が日早々の博物館見物もいいものだ。日頃から博物館美術館見物は少なくない方だろうが、いつもならせわしげに見るところ、この日ばかりはのんびりと見ることができて、本来こうあるべきと再考したような次第だった。

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(写真2 「重要文化財 埴輪 猿」)
 順番に見ていって面白かったものの一つは「埴輪 猿」(重要文化財)という作品。6世紀のものらしく、猿の埴輪というのも珍しいが、表情、仕草が生き生きとしていて感心した。
 圧巻は長谷川等伯の「松林図屏風」(安土桃山時代)。国宝で、このイベントのために期間限定で特別公開されているもの。六曲一双の屏風画で、近世水墨画の最高傑作といわれ、墨の濃淡だけで描いたといわれるが、子細に見てもその技法がわからないほどのものだった。

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(写真3 結構な賑わいの館内の様子)