ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

相馬-浜吉田間運転再開

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(写真1 新線に付け替えられ新駅となった新地駅ホーム)
部分復旧の常磐線に乗る
 12月10日に相馬-浜吉田間の運転を再開した部分復旧の常磐線に乗った。
 12月24日土曜日。上野7時ちょうど発(始発は品川6時44分)の特急ひたち1号をいわきで普通列車竜田行きに乗り継いだ。さらにその先竜田から小高までは原発事故の影響による帰還困難区域にあり今なお不通区間となっており代行バスが運行されていた。なお、鉄道は小高から通じているのだが、代行バスは小高駅では連絡していなくてそのまま原ノ町駅まで乗った。
 原ノ町で始発の11時50分普通列車仙台行きに乗車。4両の電車。代行バスからの乗客はその大半が乗り継いだようだった。また、土曜日なのに列車は空席が見当たらないほどで、運転再開で乗客が戻ってきたのだろうか。なお、この列車の仙台到着は13時10分である。
 鹿島、日立木を経て相馬12時07分。いよいよここから浜吉田までが運転再開区間である。特に、駒ヶ嶺の次、新地から坂元、山下までの3駅が新線に付け替えた区間。かつては海沿いの区間だったが、1キロほど内陸側に移動した。
 新地12時17分。真新しい駅舎だ。駅前の開発も進んでいる様子だった。そう言えば、相馬から同じボックス席だった高校生はこの新地駅で下車したのだが、(今まではバスを利用していたが)「めっちゃ早くなった。便利になった」と喜んでいた。

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(写真2 開発が進んでいる新駅坂元の駅前。高台にある)
 坂元12時23分。ここも新駅である。駅前がきれいに整備されている。高架になっていて見通しがよい。乗り合わせた女子高校生にかつての線路のあったあたりを尋ねたら、その指さすところは眼下はるか先の海に近いところだった。また、見渡す限り更地になっていて、まるで家が見えない。そっくり高台移転したものなのか、あるいは都市計画がまとまっていないものなのかどうかその理由は判然としなかった。
 山下12時28分を経て浜吉田12時33分。ここまでが運転再開区間。運転が再開されるまで相馬から浜吉田の一つ先亘理間には代行バスが運行されていた。私は昨年2015年8月30日にこの区間をその代行バスに乗ったことがあった。
 代行バスは国道6号線を北上しながら走っていて、かつての駅に近そうなところを仮停留所にして走っていたが、なるほど海に近い区間だった。
  そうこうして亘理12時38分。列車はそのまま岩沼を経て仙台へと向かう。大半の乗客は仙台を目指しているようで、休日のこと、仙台と一直線につながった利便性はことのほか大きいのであろう。

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(写真3 仙台行き列車が入線してきた原ノ町駅ホーム。原ノ町と仙台が一直線に結ばれた)