ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

冬の表情二、三

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(写真1 シクラメンの花。これほど季節を感じさせる贈り物もないものだ)
季節を感じさせるシクラメンの花
 今年の冬は寒い。つくづくそう感じる。
 朝のウォーキングは、この頃ではいつもより30分ほど遅くして、5時50分頃に家を出る。もちろんあたりはまだ暗くて、月が高いところで輝いている。
 先週14日が満月だったが、そう言えば、この日は赤穂浪士が吉良邸に討ち入りした日だった。その年も晴れて満月だったらしいが、大石らはこの満月の月夜を計算して狙ったものであろうか。もっとも、この14日というのは、内匠頭の月命日でもあるのだが。
 いずれにしても、日が変わって15日の早朝は、ちょうど一ヶ月前の同じ日には満月は紅葉を鮮やかに照らしていたのに、先週のこの日は、葉をすっかり落とした冬枯れの樹木の上に満月があって、月日の移ろいの早さを感じさせた。同じ15日、同じ場所、同じ構図で同じ満月を見上げるとその変化がよくわかる。

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(写真2 ちょうど一ヶ月前と同じ位置で見上げた満月。紅葉が終わり樹木は冬枯れに)
 いつもの公園を歩いていても、林の中で見通しが利くようになっていることに気づく。葉が落ちて樹林がすかすかになっているのだ。木枯らしが直接ぶつかってくるから余計寒さが身にしみるのかも知れない。また、近所の大学の構内では、散策路を照らす灯りが、明け方の林の中で幽玄な光を放っていた。
 この頃は樹木に咲く花もあまり見かけない。目につくのはせいぜいサザンカくらいか。
 花と言えば、シクラメンが今年も届いた。友人が送ってくれているもので、この花ほど季節を感じさせる贈り物も少ない。
 この友人は生産者でもあるから、毎年花の色をいろいろに選んでくれているのも楽しい。今年は白い花にかすかに紅色の縁取りがあった。可憐である。
 ただし、香りはしない。ヒットした歌謡曲に、シクラメンに香りがあるような遣い方があったが、そもそもシクラメンに香りはないのではないか。少なくとも、私はシクラメンに香りをかいだ覚えはない。
 手入れを怠らなければ花は4月までは保つ。4ヶ月も楽しめる花は少ない。しおれた花、大きくなりすぎた葉をこまめに摘み取ってやることと、水遣りのタイミング、温度管理が肝要なようだ。
 また、多年草の球根植物だから、花が終わったら球根を大事に扱って植え替えればまた翌年も花を咲かせる。ただし、私は成功した試しはないが。

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(写真3 近所の大学構内で散策路を照らす明け方の幽玄な灯り)